そこから本格的に「NANANA」へと動き出していきます。(つづく)
タワーレコード予約
https://tower.jp/item/5751109/NANANA
■7月 22日 (土曜日)
新宿 レッドクロス
マーガレットズロースニューアルバム“NANANA”レコ発「ナナナンパーティー!」
出演:マーガレットズロース、片平里菜
O.A:えーるず
時間:オープン18:00/スタート18:30
料金:前売3,500 当日4,000円
]]>うたい文句で宣伝されているが、本当は重要なのはぼくがメンバーと離れて九州へ移住し、
遠距離バンドとなった2011年からの5年間の集大成であること。
その5年間で最も大きな出来事としてギター熱海裕司のバンド加入があった。
それがあまりに自然であったためあまり意識されることはなかったが、
熱海くんが加わった4人のマーガレットズロースで鳴らすロックンロール
というのがこのアルバムの柱だ。
この5年、ライブの本数は極端に減ったが、
ライブ以外でメンバーが集まることはほとんどなかった。
つまりほとんどスタジオで練習しなかった。
それでもマーガレットズロースはライブの度にその生命力を増していくようだった。
それまでマーガレットズロースにとってスタジオはある意味鍛錬であったり、
自分では思いつかないことを模索する場所だったが、
この5年間はできないことはやめるしかなかった。
思いついたことをできるようにやるだけだった。
それは20年のバンド活動でもっとも幸福な時代だったのかもしれない。
たのしいことだけの5年間をかたちにする。
それがこのアルバムのもう1本の柱といえるが、2本の柱はお互いに同じことを意味していた。
今回レコーディング前日にはじめてバンドでアレンジするというような過酷な状況もあったが、
それでもあきらめずに完成することができたのは、
いつもマーガレットズロースに命を注ぎ続けてくれた人たちがいたこと。
これは本当におおげさでなく、「平井くんは音楽をしなきゃいけない」
「マーガレットズロースの新しいアルバムをずっと待ってる」
そんなメッセージをずっとかけ続けてくれた人たちのイメージがかたちになったんだと感じる。
スタジオでああだこうだとアレンジやサウンドに悩むのは
一番最初に曲をイメージした時の「あの感じ」をどうすれば表現できるのか、
具体的な手段を見つけるのに時間がかかるからだと思うけど、
はじめからメンバーと「あの感じ」が共有できていたら必要以上の時間はいらないのだと思う。
なにも考えずに出した音が「あの感じ」になる。だれも意識はしていなかったと思うけど、
そんなふうにレコーディングは進んでいった。
そんなわけなので「これはこういう意味の曲なんです」って語ることはよそうと思う。
「あの感じを」ひとりひとりに自由にプレゼントしたい。
そのきっかけになるような一言や経緯だけ、1曲ずつ紹介できたらと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーガレットズロース『まったく最高の日だった』
01.EAGLE
熊本県の南関町に住んでいた頃の曲。
平井正也のソロ音源『ONDO』に収録された時は「高橋くん」というタイトルだった。
京都の木屋町でバーをやっている高橋の店で初めてうたったのでそんな名前になってしまったが、
メンバーからは不評でとりあえず「TAKAHASHI」と改題された。
一曲目になるにあたってさらに高橋の店の名前に変更。
「高橋くん」になじみのあるリスナーには申し訳ない気持ちだが全部許してほしい。
そういえばレコーディングでも1曲目に演奏した。
エンディング、2本のギターの絡みに気分がすーっとなる。
02.ぼくには数えられない
EAGLEとほぼ同じ時期に出来た曲。
当時は「なにも考えられない」とか「ぼくたちに明日はない」とか
「○○ない」という曲が立て続けに出てきた。
決してネガディブな気持ちでないが否定しなければ強く肯定できない時期だった。
「ONDO」収録時のアレンジから大きく変っているが、熱海くんの持ってきたリフからの影響。
とにかく「ジャガジャーン!」を聴いて欲しい。
03.1996
那須のB&B Garden House SARAで高橋柚一郎くんとライブをした翌日、
黒磯で過ごした一日の出来事。
SHOZOさんのコーヒーもチーズケーキも本当に美味しい。
ほとんど日記の様な歌だが「1996 タイムスリップして 2015年のきみと友達になった」
の一ヶ所がこの曲を成り立たせている、とは熱海くんの評。
岡野のベースラインとリズムが真似できない境地に。
はじめアルバムタイトルとして「1996」も考えていたが、
粕谷に「わかりにくい、誤解を与える」とされ却下。
04.魔法をかけてあげる
もしもマーガレットズロースが月に何本もライブをやっていたら、
全然違う曲になっていたかもしれない。
でもライブでたくさんやらなかったおかげもあって曲として素直に仕上がった気もする。
リード曲の定まらないアルバムの中でひとつの完成度の高さを示す楽曲。
熱海くんのギターとアコギでユニゾンしたソロとBメロのトライアングルが自分で気に入っている。
「魔法をかけてあげる」もアルバムタイトルとして有力だったが
岡野に「40のおっさんが魔法をかけてあげるは正直気持ち悪い」とされ却下。
05.たのしいロックンロール
ほとんど音量を上げる目的にしか使っていなかったディストーションのツマミをがつんとひねり、
あまりのたのしさに「これはハードロックだ!」と勝手に解釈。
正直ギターソロのハモりはダサいと思うけどかっこいいと思う。
自分的NGがどうでもよくなることがバンドを長く続ける醍醐味であり、原動力なんだなきっと。
曲後半の「オイ!オイ!」のコーラスパート録音はサイコーだった。
岡野のベースがまだ決まっていない感じが実は好き。
06.奇跡が起きなくて
前作『darling』以降に、平井正也のソロ音源で発表された曲の中から
ベスト的な選曲で構成される本作だが、これは今回初収録。
岡野から「中心になる曲がない」と評価され、
「そうかな〜けっこういい曲そろってると思うんだけどな〜」といいつつ書き下ろした。
アレンジ・サウンド面でまだ未完成と思える部分があり今回収録は見送られる案もあったが、
12曲に強いこだわりがあり、無事収録。
それにしても「星の王子様」って本当にすごい話。
07.はるかぜ
マーガレットズロースで演奏したのは熊本県南関町で開催した野外音楽イベント
「NANKAN ROCK FESTIVAL はるかぜ 2013」以来。とても感慨深い。
移住後の5年間という意味ではどうしても外せない曲。
うっかりスカ風のアレンジになるところでしたがなんとか正気を取り戻し無事。
08.さよなら東京
寝ても覚めても曲を作ることが頭から離れなかった20代前半の頃の気持ちに戻って集中。
これを仕上げないことには先に進めないという思い。
メンバーからいまひとつ評価が定まらなかったが、そういう部分は曲として大事。
「これは絶対いい」とわかるのは実はもう止まってしまっている。
粘って出来たギターリフですこし堂々とした。
09.斜陽
マーガレットズロースの20年の中でおそらく最もたくさんライブで演奏された代表曲。
再録のアイデアは岡野から。はじめ疑問もあったけど、
熱海くんが入ってからの斜陽を残したい気持ちと、
「録ってみたらよかった」という単純な理由により収録。
「他の楽曲と並べたら浮いてしまうんじゃないか」という不安をよそに、
初録音から13年経ってもまだ新曲のような顔をしている斜陽だった。
10.五七五
ジョナサン・リッチマンへのリスペクトが伝わるかどうかはわからないが、
有名な「ロードランナー」のイントロの影響がないとはいえない。
ライブではお客さんに「しち!しち!」と叫んでもらいたい。
どうやって歌詞カードで表現するか悩んだ。
あとどうやって2番の歌詞を思いついたのか思い出せない。
低い声でうたっているのは粕谷です。
11.なにも考えられない
メンバーと離れて暮らしながらバンドを続けることで行きついた曲。
たくさんのミュージシャンから寄せられた感想でも特に触れられることが多かった。
同じ部屋で同じ機材で録音してもどうして曲によってなり方が違うのか。
なにも考えられずに「あの感じ」が出まくったのか。
12.うその地球儀
この曲を中心にしたアルバムをイメージして来たが、
もはやリード曲自体、なんのことやらよくわからない。リード曲ってなに?
いままでずっといろんな歌で「忘れること」をうたっていたのが、
この歌ではじめて「忘れないでね」とうたったのはどういうことか?
人間がきっと生まれ変わると信じたから?
粕谷のドラムのセンスが光る一曲。
一人で何度もうたったり、いろいろな人とセッションしたりしたけど、
こんなことができるのはマーガレットズロースのメンバーとだけ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
けっきょく余計なことばかり書いてしまった。余計でないことは書けない部分なんだな。
「まったく最高の日だった」
どうぞ聴いてください。
ありがとう!
photo 宇宙大使☆スター
マーガレットズロースの6年ぶり、8作目のオリジナルフルアルバム
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出逢いも別れも常に隣にあるコトを
ロックンロールがカッコ悪いコトを
よく知っている人たちがつくる音楽は
心の真ん中に刺さります。
15年前に初めて新宿で観てから
ずーっと彼らは、彼らの音楽は、
切なく優しく涙を誘います。
夕焼けが滲んでくる午後のにおいがする
この音楽を胸に抱いて
また僕は彼らに会いに行くのです。
有馬和樹 おとぎ話
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(実際に声を出して読んでみてください)
マーガレットズロースイズ最っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ高!ほんとに。
それから「何も考えられない」って曲がほんまに最っっっっっっっっっっっっっっっっ(割愛)(もちろん声に出して読んでください)
声に出すこと大事です
ファンとして、戦友として、友達として!これからもよろしくお願いします。愛してるにょ〜
アントニオポグチコグチ 星の王子さまたち
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マーガレットズロース
「まったく最高の日だった」を聴いて
このアルバムを俺は10回以上再生している。
ここ一週間こればかり聴いている。
これは初期衝動アルバムときいていたのだが俺が感じた率直な感想は「中期衝動」だ。
初期衝動の音はメンバー個と個のぶつかり合い。全員何も考えず一つのもんに向かう。結果としてそれが化学反応を起こし勢いの塊となり一つのバンドサウンドになる。
このアルバムはそれとは違う。
バンドを長く続けると音楽以外でメンバーそれぞれの個が強くなる。頑固ってやつだ。歳をとるってのは人間もバンドも同じ。誰も一歩も引かない。そんなメンバー(平井君以外お会いした事もないのに勝手に想像してスンマセン)たちが集まって出来た作品。違う環境、違う思想の、決して若くない野郎共(スンマセン)がマーガレットズロースっちゅう音楽の中で曲を奏でている。
それぞれがそれぞれを見ながら聴きながらアレンジ、演奏されている。
結果、初期衝動的な「他はどう思うか知らんが自分はこう弾くジャガジャーン!!!!」的トゲやアクは感じない。
だが中期衝動的なこのアルバム、
「ブワーと叫びたいが叫ばず歌うよ」
「無茶苦茶にしたいけどそっとやるよ」
を凄く感じる。
もう一つ例えるなら
「若かりし頃に皆でタムロした思い入れのある場所に久しぶりに来たらまだあったよ!懐かしいな!随分年月がたち俺たち歳をとったけど、ここに来るとあの頃に戻れるな!よし楽器もってこい!曲つくろう!お、なんかスゲーな。」
的なノスタルジックも感じる。
色々書いたが、このアルバムは1回聴いただけじゃ良さはわからんぞ。
二回、三回、四回と聴けば聴くほど上で書いた「中期衝動」がリアルになる。
すなわちロックンロールアルバムだ!
書いていて俺もテンションが上がってきた。
文章が収まりつかなくなってきたので最後に俺が好きな曲を二曲紹介して終わる。
泣きたいけど泣かずに静かに優しく歌い上げた
「さよなら東京」
演奏終了と同時にギターへし折ってドラムセットを破壊するキモチだが、やらないよって感じの
「なにも考えられない」
この二曲は30回以上再生している。
今村竜也 IMAMURA TATSUYA FOLK EXPLOSION
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マーガレットズロースと出会ったのは1997年、早稲田の学生会館地下にあったスタジオ「イナフジ」。
アルバムを聴いてその時の空気感が鮮明に蘇ってきました。
中に詰まった言葉、声、バンドサウンド、全てのパーツがその時から大切に磨き続けられてきたものばかりです。
この最高の瑞々しさは怖いくらい。
ウチノが浪人しなければ「1996」の日々も共有できたのに、悔しいな。
20周年おめでとうございます。
ウチノファンタジー マキタ学級
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8枚目のアルバムおめでとうございます!!
平井正也さんと出会ったのは2011年のわたしの地元福島で。確か当時18だったわたしは、正也さんが歌う"どん底"聴いて琴線に触れたのか気付いたらボロ泣きしていました、、あれ以来 ロックンロールってなんなんだろう?と年に一回は正也さんの住む九州へ行き歌いに行くようになり、いつもお世話になっています!
そして今回の作品は、ロックバンドがしたい、とにかくロックバンドがしたい、、!!!
という熱量が 新進気鋭のバンドのファーストアルバムのような、初期衝動を駆り立てるような、大人のためのロックアルバムでした、、!
わたしとライブするときはいつも弾き語りでしたが 早くバンドで観たい、、
今マカズロのライブを観たら"全く最高の日だった!"って きっとそう思います。
片平里菜
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平井さんおつかれさまですー
アルバム、毎日毎日聴いています!
まったく最高です。こんな、バンド始めたばっかで音楽が楽しくて楽しくてしょうがない、みたいな新鮮で楽しすぎるアルバムを作れるおっさん達、憧れます。
マーガレットズロースと出会ったのはオレがほんと音楽が楽しくて楽しくてしょうがないときで(今も楽しいですが)、そのせいかわかりませんがいまだに斜陽のイントロで涙出ちゃいました。
マーガレットズロースの魔法はとけないですね。
また遊びましょう!みんなで青森来てください!ホターテー!!
熊谷暁人 うきぐも
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平井さん、アルバム聴かせてもらいました。
流石でした!
なんか、自分は忘れてた事を思い出した気がしました。(かなり長くなりそうなんで、省きますが。。)
練習に向かう途中で聴いてたんですけど、アルバムのせいで今日の練習はたぶんギターデカかったと思います。。
吉祥寺から御茶ノ水まで原付で行ってたんですけど、ちょうど花園神社を通るときに「さよなら東京」でした。
平井さんのライブもそうなんですけど、自分もやりたくなりますね。
snapでも久しぶりにアルバム作りたくなりました。
自分が忘れてた事を思い出した。ってのは、このアルバムを聴いて、マーガレットズロースは若いバンドと対バンして、若いお客さんをギャフンと言わせて欲しいなって思ったんすよね。そしたら、そのギャフンと言ったコ達は、バンドを始めるんじゃないかと思ったから。
グルーヴァーズの藤井さんの言葉を借りるなら「ネットもスマホも無い時代に世の中で一番イカしていることだった「仲間とバンドをやること」は、今も一番イカしています。」ってのを証明してたと思えたから。
そこまで思って、これはもしかして自分に思ってるんじゃないか?とも思えたんすよね。
だから、若い世代のミュージシャンに聴いてもらうのは嬉しいっす。
てか、コメントあんなんで大丈夫だったんすかね。。
佐古勇気
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上京してすぐ出会えてよかったです。
当時長野の田舎から出てきたばかりの僕は
マーガレットズロースがいわゆる東京のバンド
だと思ったのですが大きな勘違いでした。
そしてその勘違いは何故か解消されずにアナログフィッシュを
オリジナルな物にする手助けをしてくれました。
平井君は歌にフェイクを入れたりシャウトするように、
ギターをチョーキングしたりかき鳴らすように、
誠実さをチョーキングしたり歌わせることのできる(あと美味しいパスタも作れる)
不思議な才能を持った人です。
岡野くんも粕谷くんもプレイスタイル変わってるし。
話したい思いでもたくさんあるけど長くなるからまた今度。
再録音されている斜陽は僕が考える数少ない名曲のうちの一つです。
マーガレットズロース20周年おめでとうございます。
下岡晃 Analogfish
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「曲げなかった」
「負けなかった」
「諦めなかった」
ただの、カッコいい、
日本のロックンロールバンドがここにいます
ロックンロールを愛する
たったひとりのあなたに (ぼくに)
できるだけ大きい音で
ゴー!マーガレットズロース!ゴー!
20周年。
そして、ニューアルバム完成
おめでとうございます!
愛してます
高橋元希 フジロッ久(仮)
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おもえば僕はいつもマーガレットズロース平井さんのライブを見るとき、なにか悩みや寂しさを偶然かかえてライブ会場に足を運んでいるような気がする
一番最初に対バンした東日本大震災から一週間もたってないあの日もそうだった
でも平井さんは自粛することなんて全くなく
「ロックンロールによろしく」と叫んでいた
一人でドラムも叩き
ドン底!ドン底!
と叫んでいた
最高だ
いつも僕の心が弱くなっていればなっているほど力強く奮い立たせる
何度も何度でも
「ロックンロールは無敵なんだぜ!」ってうったえかけてくる
このアルバムの中にもそんなパワーがたくさん詰まってるんだよ
さあマーガレットズロースの魔法にかかってみないか?!
トッシー RUNRUNRUNS
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不思議だよ
このアルバムを聞いていると
忘れていたわけじゃないけれど
まだ包丁も歌もない
17才のオレや
もう生きてるかもわかんねー
70才のオレに
マーガレットズロースの歌の中で出会えた
いつか死んじゃうけれど
もう天国も地獄もないよね
忘れないでね
またこのアルバムのなかで会いましょう
ねじ梅タッシ ねじ梅タッシと思い出ナンセンス
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前置きが長くなる悪癖に加え、最高のアルバムだったので全曲についてだらだらと思いを記してしまいそうなので、敢えて「なにも考えられない」という一曲についてのみ書いてみる。
曲中に「ロックバンドがしたい なにも考えられない」という一節が繰り返し出てくる。この言葉だけを見てビビっと来てしまう方はかなりの感受性の持ち主だと思うが、このビートとメロディに乗せて歌われた言葉を聴けば、きっと何故僕がこの一節に言及したのかわかると思う。もしこの言葉を10代の若者が歌にしたのなら、カラっとしているのか蒸し暑い感じなのかわからないけれど、多分言葉の通りにしか受け取れないだろう。しかし、今このタイミングで20周年を迎えて平井さんによって歌われるこの言葉からは、沢山の喜びや悲しみや傷付き傷付けたことなどを経て、それでもなお「ロックバンドがしたい なにも考えられない」という境地に改めて至ったのだなと勝手に想像して勝手に胸が熱くなる。このメロディにこの言葉だから意味があると思う。
本当はもしかしたらそんなに深いこと考えずにポッと出た言葉とメロディかもしれないし、僕には更に想像もできない絶望からできた曲なのかもしれないけれど、このシンプルな言葉とメロディからここまで聴き手に想像の余地を与えられるのは(そしてこの想像が仮に的外れだったとして、「馬鹿だなあ」と彼らがこっそりほくそ笑むかもしれないのは)最高にロックがロールしている証だと思う。
マーガレットズロースに出会えて良かったです。続けてくれてありがとうございます。またいつか一緒にやれる日を楽しみにしています。二十周年おめでとうございます。
橋本薫 Helsinki lambda Club
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一緒にツアーで各所をまわって感じた、平井正也の誠実さや
人となりをそのまま感じる。
たとえ怒りでさえ、その矛先に柔らかいクッションを何重も巻きつけてある。
どう切り取っても優しさが滲み出るロックンロール。
原田茶飯事
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私と平井君は同い年。数年前まで徒歩圏内に住んでました。
同じように20年近く同じバンドを続けています。
心の奥から湧き出る魂を表現する仲間です。ソウルミュージックフレンド(SMF)です。
SMF的にも今回の作品もいつも通り魂をブルブル震わせてるのがビシビシ伝わります。
それに加えてメンバーと一緒に演奏する喜びに溢れています。それがまた素晴らしい。
粕谷君のドラムも岡野君のベースも熱海君のギターも一つの塊になってる。
平井君の声が近年どんどん力強くなって、リラックスした歌声も絞り出すようなハイトーンボイスも
しっかりと地面と繋がっていて、エネルギーに溢れてます。
このアルバムを聴いた人誰もがワクワクして心が軽くなって生きている事が楽しくなるんじゃないかと思います。素晴らしいアルバムをありがとう!
藤井友信 MUSIC FROM THE MARS, fresh!, OishiiOishii
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アルバム完成おめでとう。憂いや心のひだまでロックンロールになってそしてまだまだ旅をつづける覚悟が聴こえてきます。20年目に生まれた音も楽しくて新鮮てすごいことだ。もうほとんど歌えます。
渕上純子 ふちがみとふなと
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壊す事と壊さない事は全く違う事だけど、似てる部分もあるんだよね。
平井さんと俺はちょっぴり似てる。
そんな感じでまた会おうね。
古宮大志 僕のレテパシーズ
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「あなたのようにロックンロールという言葉を信じられるのはうらやましい。いや、信じたいことをロックンロールとよびかえたのか」
何もない日の午後、誰に宛てるでもなく手紙を書いていた。ぼくの毎日は実はそんなあたりまえで永遠によく似た退屈でさみしい、そんな日と日の連なりだ。そのつなぎ目をなんと呼ぼうか?このアルバムをきいたらちゃんとわかるかも。そうだな-、えっと。嘘でもいいから、笑っていたいです。
マヒトゥ・ザ・ピーポー GEZAN
]]>
仙川のタイニーカフェは、ぼくにとって特別なお店で
いままでにいろんな企画をしてきました。
マーガレットズロースの岡野、粕谷がそれぞれソロでうたって
最後に一緒にやる日もあったし、
nelcoがはじめてライブしたのもタイニーカフェだったし、
大好きな久保田諭さんとのユニット、ブラザー兄弟もタイニーでやったんだ。
ゆみこがまえいさん展をやったり、
そういえば震災の時もタイニーでやる展示の準備中だった。
この頃は仙川在住の根本くん企画でよくやらせてもらって
今回も根本くんにお願いすると、いろいろおもしろそうな企画を考えてくれた。
ポエトリーリーディングのアイデアとかも出たんだけど、
先日の北浦和クークーバードに来てくれた根本くんがライブ後にこんなふうに言ってくれた。
「やっぱりただ平井さんの歌をたくさん聴きたいです」って。
なんだかとてもうれしかった。ありがとう。
そういえばタイニーではただうたいたい歌をうたうワンマンライブってあんまりしたことがなかったな。
まだ店長がひさりさんの頃、はじめてやったとき以来だろうか?
ただのワンマンが、タイニーカフェではなんだかすごく特別な気がします。
今年はたくさん曲が出来た年だったし、締めくくりに新しい曲をたくさんうたいたいな!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●12月12日 (土)
東京 仙川TINY CAFE
『逆立ちすれば答えがわかるvol.5』
〜師走に、し忘れないように!〜
☆平井正也ワンマンライブ
時間:オープン 18:30 / スタート 19:30
料金:投げ銭(1オーダーお願いします)
会場:仙川TINY CAFE
東京都調布市若葉町1丁目42-2
電話 03-3305-0400
■ライブ終了後、プチ忘年会やります。
参加したい方は、ねもと(ツイッター@necobus55)まで事前予約お願いします。
参加費1200円(ドリンク別)
※こちらのフライヤーもしま作。
横書きでライブ詳細のメモ書きを渡したら、
調布市の布市をひとつの感じだと認識。
縦書きになったとき、見たことない漢字を発見して驚きました・・・笑
この日、体操着でライブするわけではないのでご注意ください◎
ミックスナッツハウスの王子こと林漁太が1日ホストを務める
高円寺グリーンアップルでの企画シリーズ、
『ぷり喫茶、夜の生演奏会』に出演します!
林くんは、その昔、リトルハヤタというバンドをやっていたころからの友達で
初共演は確か2002年。「こんぺいとう」のレコ初で訪れた大阪梅田のハードレインでした。
はじめて会ったのに梅田マルビルのタワーレコードまで自転車二人乗りして連れて行ってくれたんだ。
そのときからお互いにずっとリスペクトが続いている。
林くんのライブは、まず、とても音が小さい(!)
エレキギターなのに弦の音が聴こえるくらい。
だけどとてもよく聴こえる。
物足りなさが、ないわけじゃないけど
音のすき間をうめる大事なものが、うたのなかにたくさん詰まっているような気がする。
冠をかぶって、メイクをして、派手な衣装を着てステージに立つ。
思わず笑ってしまうような掛け合いもあるのに
読後感には一切色物っぽい印象はなくて
純粋な音楽と言葉の素晴らしさが胸にひとつの灯火のように残る。
ぼくと林くんと島津田四郎くんの3人でやるライブシリーズ、「正太郎の会」がはじまってから
共演の機会がふえたけど、一番最近は11月の北浦和クークーバードで行われた「よりみち音楽会」。
そのときはミックスナッツハウスのベース、ベースライオンと王子のユニット、半バナナと2マン。
その日アップライトベースを持ってきていたベースライオンとセッションしたくなって
「いい夜だよ」と「金木犀」の2曲をお願いすると、野生の勘?で弾いてくれたベースが素晴らしくて
またじっくり一緒にやりたい!と思っていたら、今回ゲストにベースライオンの参加が決定!
また持ち前の野生の勘で何曲か一緒にやろうと思います◎
さらにこの日は、特設平井正也ブースが設置され、ぼくが焙煎したコーヒー豆を
ぼくが挽いて、ぼくが淹れて、ご提供します!
ガテマラ、東ティモール、エチオピアなどのストレートコーヒーを
独自のコーヒー観でもって解説しつつ、美味しくたのしく飲んでいただけます。
関東でコーヒーを出すのは去年のマルムカフェ以来です。
そんなわけで盛りだくさんの東京3デイズ初日、しかも投げ銭!
みなさんのご来場お待ちしています!
※フライヤーのイラストはしまが描いてくれました。
文字の配置と色に注目。あと、ライオンがいい!
●12月11日 (金)
東京 高円寺 グリーンアップル
『ぷり喫茶、夜の生演奏会』
出演:平井正也/デリシャス王子
ゲスト:ベースライオン
時間:open19:00
料金:投げ銭制(+1オーダー)
2015年9月22日(火)
ハイコーフェスが終ってもう1ヶ月以上過ぎてしまった。
こんなにたって日記を書きはじめる出演者ももういないだろう。
その間にもまた別の土地へ行ってたくさんライブしたり、いろいろな人に出会った。
その一日一日がどれも一回きりの特別な日だけど、ハイコーフェスの何がそんなに特別なんだろう。
ハイコーでのマーガレットズロースのライブ。
最後にうたった「マーガレットズロースのロックンロール」のイントロで、こんなようなことを言った。
「きっともう死ぬまでずっと続けていける
そんな大きな愛をありがとう」
この先日本中、世界中のどこにいても、どれだけ時間が過ぎても
あの場所で感じたことはずっとぼくの中に残ると思った。
旅をしていてたまにとても孤独になることがあるけど
進藤くんはぼくに大事なことを思い出させてくれる。
一番そばに一番大事な人がいるってこと。
こんなにぼくを好きな人がいるってこと。
それはもしかしたら進藤くんもぼくの音楽を聴いて思い出しているのかもしれない。
忘れっぽいぼくら、すぐ大事なこと忘れて、また音楽が思い出させてくれる。
進藤くんがよく言ってる「ボクと君のハイコーフェス」っていうのは、
いろんな意味があると思うんだけど、ハイコーフェスというものがあることで、
ボクが君に、君がボクになっちゃうことなんじゃないかと思ってる。
毎年来るたびにみんなが好きになっていくし、自分が好きになっていく。
スタッフの誰かがいなかったら悲しいし、集まるお客さんも、
毎年おなじわけじゃないけど、なにか懐かしい気持ちになる。
今年はまた特別にぼくと進藤くんがどっちがどっちだかわからなくなってしまった。
進藤くんが真剣にぼくのコスプレしているというのもあるけど、
お互いのハイコーフェスに対する思いが、もう話さなくても通じているような感覚だった。
いろんな出演者がいる中で、進藤くんはみんなそれぞれに偏った愛情をもっているけど、
どう客観的に見てもぼくに対する愛情はさらに偏っている。
こんなことが許されるのはハイコーフェスのスタッフ、出演者、
みんな本当に進藤くんとこーちゃんのことが好きだからなんだ。
自分がどれだけすばらしいかってこと、いいかげん自分で信じます。
本当にありがとう。愛してます、ハイコーフェス。
ハイコーフェスを知らない人にはもうなんのこっちゃわからない文章になってすみません。
なんだか説明してもしょうがない気持ちになったので、
時間をあけて説明の部分は忘れてから書こう、というのもありました。
すこしだけ9月22日のことを書くと、まず一番最初のぐっとクルーの演奏でもう感動してしまって、朝の9時半から泣いた。
何度も聴いた歌でも、なんてうたうか知っていても、本気の本気でうたわれたら関係ないんだね。
マーガレットズロースのメンバーは昼に田沢湖に着く。
これ以上すばらしいライブを観てもメンバーと気持ちが開いてしまうと感じて、今年はあんまりライブを観れなかった。
スタッフの除雪さんが駅まで迎えに行ってくれることになっていたけど、ぼくも乗って行くことにした。
毎年、ハイコーのスタッフの人たちが出演者を田沢湖駅まで迎えに行く気持ちってこんななのかな。
「うわー、ほんとにマーガレットズロース来たー!」みたいな。
ぼくはもう気持ちがびんびんになってたけど、ひとりだけビンビンでもバンドはだめなので、
みんなまだ前戯もしていない状態なので、極力落ち着いて、なるべく普通でいようと心がけた。
除雪さんが運転する車の中で熱海くんがした話がおもしろかった。
新幹線でとなりの席のおばあさんに田沢湖に着く直前になってから
半ば強引におにぎり三個食べさせられた話。
かなり空気が和んで、やっぱり迎えに云ってよかった。
みんなと会場に着いてからは、ちょこっとずつライブを観ては、カレーを食べたり、
熱海くんと一緒にギターをあわせたり、岡野と粕谷どこいったかな〜なんてうろうろしたりして、
出番前にはいつものようにみんなでライブの流れを確認しあった。
どんなライブだったかな。
幕が開く前、観れなかったけど、進藤くんたちがなにやらくだらなそうな小芝居やってくれて、
幕が開いたらお客さんがすーって一斉に立ち上がった。
なんだろうね、厳か、というのかな。
身が、ひきしまったね。
ぼくはいつ爆発してもおかしくない気持ちをなるべくバンドにあわせようと苦労した。
ぼくにとっては5回目のこのステージ、メンバーは始めてなんだもの。
ここに来るまでも札幌と青森でひとりでライブしてきて、そんな後はバンドと合いにくいもんなんだ。
ふつう合いっこない。
よかったかどうかは、もうわからない。
たのしかったよ。あっという間だった。
今年は進藤くんが考えてくれたセットリスト、曲順までそのままやった。
1.東京
2.オクターブ上で
3.ロックンロールをよろしく
4.高橋くん
5.斜陽
6.マジックバス
7.マーガレットズロースのロックンロール
岡野は終ってから、リクエスト通りにやるのは責任がなくなるからよくないって言ってたけど、
いいセットリストには違いなかったよね。
最後に今年ぼくが描かせてもらったハイコーフェスTシャツのイラストと、
ハイコーフェスが終ってから撮影された進藤くんとこーちゃんの写真を紹介します。
今年でハイコーフェスはおしまいかもしれません。
毎年、そんな気持ちでハイコーフェスを続けてきたんだと思うけど、
今年で本当におしまいかもしれません。
ぼくの気持ちはこうです。
「きっともう死ぬまでずっと続けていける
そんな大きな愛をありがとう」
左 イラスト:平井正也
右 写真:さとうもとのぶ
(写真は元データでアップできなかったため、画面を撮影したものをあげさせてもらいました)
2015年9月21日月曜日
あきひとの家で目が覚めて、きのうふらふらに酔っ払ったわりに元気。
いまあきひとが録音しているソロ音源にギターを入れてほしいという。
もちろんいいよ。
いつのまにぼくはギターソロなんてものを弾けるようになったんだろう。
高校のときに組んでいたバンドでは曲は作れても、
どうやればソロが弾けるのかさっぱりその秘密はわからなかった。
そのうちスケールというものがあることを知って、
どのへんを弾くとそれっぽくなるということはわかっていったものの、
その朝ぼくが弾いたギターソロはぼくが聴いても平井正也っぽいもので、
ああ、こんなふうにできるようになったし、こんなふうにしかできないのだなぁと驚いた。
人の曲で演奏するとなおさらなのだ。
あきひとはとても感激している様子。
こんなんですみません。どんな作品になるのかとてもたのしみ。
あきひととラーメンを食べて、また昨日の街中温泉まで送ってもらって別れる。
今度はいつあえるかな。
予定になかった録音をしたので、予定のバスには乗れず、
秋田内陸縦貫鉄道というのを経由してゆっくり、ゆっくり田沢湖へ向かった。
あんなに夢見たマーガレットズロースでのハイコーフェスにむけて心の準備は万端に整いつつあった。
札幌、青森でのなつかしい再会がぼくのこころにあたたかいものを残していた。
たくさんの出会いがまた次の出会いに繋がっていく。
センチメンタルすぎるくらいがハイコーフェスにはちょうどよかったもの。
内陸鉄道はディーゼル車で、すわり心地もいまいちだったけど、
うとうとしたり秋田のみんなを思いながら田舎の風景の中を、ゆっくり進んでいた。
田んぼアートの近くを走る時は歩くほどのスピードで。
みんな窓際に身を乗り出して写真を撮っていたけど、
ぼくにはそれはさっぱりアートには思えなかったのだった。
それくらい心はハイコーフェスにむけて準備万端だった。
はぜくん、モトノブさん、タイキくんが田沢湖に迎えに来てくれてまず水沢温泉へ。
笑うくらい熱いお湯で笑った。
ハイコーではみんながあしたのカレーを作っている。
みずのこぶ、きりたんぽ、日本酒。
すこし酔っ払って、事務所に床をとった。
マーガレットズロースのみんな、あしたちゃんと秋田に来るかなぁ。
2015年9月20日 日曜日
「青森 もぐらや」
札幌から青森は、実はすごく遠い。
別々のツアーにした方がお金も時間もかからずに行けたかもしれないけど、どっちも随分ご無沙汰していたので、ご無沙汰つながりで旅をした。
札幌駅のホームでかけそばをテイクアウトして、座席に座っていきなりジーパンにこぼしてしまった熱い汁も乾いてしまう程の時間、時間が止まってしまったような海辺の町を眺めながら電車に揺られて、青森駅に到着。
あきひとにおすすめしてもらった街中温泉へ向かう途中、のっけ丼に誘われてドアを開ける。
1000円の食券を買って、市場をぐるぐるまわってごはんの上に好きな魚をのっけていく。たくさんの観光客に混じってぼくも旅人らしく目を輝かせたけど、こんなとき、気がつくといつもぼくは逆走しているな。
ホタテ、ハマチ、イカ、マグロ、中トロ、数の子、あとなんだっけな、たくさんのっけた。ウニは高くて断念。
だけど最後に飲んだしじみ汁が一番うまかったな。
満腹になって温泉に浸かって、これがなかなかいい温泉だった。お湯もよかったけど、青森の温泉らしい大きな作りで。サウナと水風呂を何往復かして、ぐったりして座敷で一眠りしてからもぐらやへ。
あきひとと最後に会ったのはいつだったかな?
途中まで迎えに来てくれた。自然にハグ。
あきひと、おっさんになってもこいぬみたいにかわいい人だ。お腹を見せて転がってるようなうれしさが伝わる。
移転してはじめてやって来たもぐらやは、小さいけどいままでのあきひとの店より随分居酒屋らしい作りで、一見普通に見えて、でもいい感じにちゃんとしてないところがあきひとらしかった。
リハーサルして、なんだかもう胸が熱くなってしまった。ひさしぶりに友達の店でライブできるなんて、本当にしあわせだよ。
あだちくんもやって来た。「Adaching Weasel」から「どーした!安達」に改名していたけど、そもそも弾き語りはぼくが青森に来たときしかやらないらしい。そのいい加減さがうらやましい。あだちくんもかわいい人だ。
だけど随分年下だと思っていた人たちが久しぶりに会うとみんなおっさんになっている。
親子くらいの歳の差はもう同世代でいいんじゃないかと思えるようになって来た。
うきぐもの野宮も会った時は二十歳くらいだったはずなのにおっさんになっている。みんな一緒に歳をとっていく。長生きするほど、相対的に歳の差がなくなっていくのがいいね。
うきぐものメンバーが続々登場。みんな家族を連れて。
こどもたちが増えている!かずやんとこが3人、藤川んとこが2人、あきひとも2人。みんなめんこいなぁ。おれ、本当に長いこと来ていなかったんだな、青森。
そうしてみんなと再会してオープン前のもぐらやは親戚の集まりみたいな同窓会みたいななつかしい雰囲気。
ライブがはじまる。どーした!安達、エレキギターの弾き語りでやるロックンロール。当たり前だと思うけどあまりやってる人がいないぼくらのスタイル。ルーズでハッピーな安達くんのうた、ぼくが前に青森に来た時共演して以来の弾き語りらしいけど、もっとやったらいいのに。
うきぐも。山形に住んでるあきぼーは今回来れなくて、あきひと、かずや、野宮、藤川の4人で。
はじまった途端、空気がふわふわになるような、演奏。これが聴けただけでも青森に来てよかったよ。泣きそう。
マーガレットズロースもうきぐもも、それぞれの家族や生活があって、思うように活動できないけど、解散も休止もしないでずっと続いている。
もっといいおっさんになった頃、また一緒にツアー回れる日が来るかもしれない。
そんな気持ちでぼくの番。12曲うたって、アンコールは三丁目にラッパが響く。
弦が切れてあきひとのアコギを借りてうたった「うその地球儀」は、いままでで一番優しくうたえた気がする。どこか暗いところのある歌だけど、うたう気持ちで全然ちがう歌にもなるんだな。
そりゃあたのしい打ち上げ!
内容は忘れた、けどたのしかったのは覚えてる。
また来年も来るからね。
2015年9月17日(木)
「161倉庫」
札幌は快晴。大通り公園ではちょうどオータムフェストという食のお祭りをやっていて、昼になおこちゃんと出かけた。なにしろ北海道中のうまいものが大集合しているもんだから、はじからはじまで歩くのもむずかしい。距離もあるけど、全部見る前におなかいっぱいになってしまうから。
生ソーセージ、蒸し牡蠣、ケイジャンチキン、焼き牡蠣などを食べながらビールで酔っ払う。
最高なんだけど、なにか後ろめたい気持ちがあったのは、今夜ヌルマユと対バンだったからかな。
初めての共演、前にどこで会ったかお互いあまり覚えていなかったけど、とてもストイックに死ぬか生きるかという音楽をやっている人というイメージ。
「こんなことしてていいのかな?」という気持ちになったのはたぶん、ライブの前にライブ以上に楽しいことがあったら、ぼくはどんなふうにうたっていいかわからなくなりそうだったからかもしれない。
でも心配はいらなくて、やっぱりライブが最高だった。
ヌルマユのライブは一刀一刀、真剣を振り下ろすような、ミリ単位で狂ったら大怪我するような演奏。誰にもカバーできないし、カバーしようとも思わないような。
拒否しているんだけど、全部許してくれるような強さ。
ドラムとエレキギターのふたり、でもドラムが聴こえないくらいギターがでかい。このバンドのPAは「バランスをとろう」と思ってはいけないのだそう。バランスってなんだ?「これでいい」と思うことかな?
素晴らしかった。
その後でぼくは随分ゆるい演奏をしてしまったような気がするけど、ヌルマユの永井さんはしきりに「そういうことか、そういうことか」と繰り返して、ぼくの音楽を「ポップとロックの新しい夜明けだ!」とか「平井さんの方がおれよりずっとストイックだよ」とうれしそうに酔っ払っていた。
打ち上げは飲みすぎた。
161のKCさん、最高です。
ライブを企画してくれたトシキくん、ありがとう。
トシキくんはハウアユースというバンドをやっている。
マーガレットズロースのライブで会った時にCDをもらっただけだったのにぼくは彼にライブのお願いをした。
そのCDはかっこよさとかっこ悪さのギリギリの輝きをもっていて、はじめて銀杏ボーイズのCDを聴いた時を思い出した。たぶんライブは全部かっこよくなるんだろうと思った。彼にお願いしてよかった。
酔っ払って何を話したか忘れてしまったけど、とても大事なことを話したような気がする。たぶんみんなもそうじゃないかな。まさか札幌で終電なくしてタクシーで帰るなんてね。
9月18日(金)
「サウンドクルー」
いままで誘われて決まるツアーが多かったけど、この旅は全部きっかけは自分で決めた。曲を作るみたいに直感にしたがって組んだツアーだった。いままであまり自分から決めなかったのは集客に自信がなかったり、求められているところでうたいたいという甘えもあったのかもしれない。
これからは自分で地図を描いていきたい。
行きたい時に行きたいところへ行って、
そうして季節を感じて歳をとって行きたいと思った。
入り時間までなおこちゃんと娘のちさちゃんと一緒にスープカレーを食べたり、ギターのメンテナンスで楽器屋さんを回ったり、明日のライブ会場のカエルヤ珈琲店に顔を出したり。
この日出演予定の吉田崇展さんが体調不良でキャンセルになったので急遽サウンドクルーのスタッフの菊地さんが出ることに。
3年前にサウンドクルーに来た時も共演していたのだけど、あの時はライブレコーディング直前であまり余裕がなかった。今回はばっちり独特の響き、言語感覚、堪能しました。
というのもこの日はお客さんがとても少なくて、出演者同士でお客さんにならないと誰もいない、という状況になりかねなかったのです。
ぼくのときも出演者のみなさんがいてくれてありがたかったです。ヌルマユ永井さんも駆けつけてくれました。たったひとりでも聴いてくれたらうたえるけど、誰もいなかったらどうだろう?やめてしまうのかな?うたわせてもらえるならうたいたい。途中で誰か来るかもしれないし、続けていくために。
終って出演者ばかりの打ち上げ。これがなぜかすごくよくて、不思議な連帯感が。
○△□(まるさんかくしかく)というバンドがおもしろくて、いろいろ話しました。それとElegano Moonlightさんはよく見たらエンケンさんにそっくりでたまりませんでした。Blue3という小樽のバンドは自分で認める青春パンク。若いのにおっさんっぽくてよかったな。
サウンドクルーのPAでTHE武田組のベースでもある本郷さんとの再会もうれしかった。
前回ぼくを呼んでくれたサイモンさんはツアー中で不在。
サイモンさんだけでなく松竹谷清さんや昔からの友達など、会いたかった人たちがみんな旅にでていた。恐るべしシルバーウィーク・・・。
日本酒のコップを片手に地下道を走ったけど、またしても終電を逃し、しかもそれに気づかず反対方向の電車に乗ってしまい、なおこちゃんに迎えに来てもらうという失態。
なぜかお酒がたのしい札幌ツアー。
9月19日(日)
「カエルヤ珈琲店」
3年前にアディーこと鈴木亜沙美(現在は僕のレテパシーズドラマー)と『PON』のライブレコーディングをしたカエルヤに帰ってきました。相変わらず大好きな響き。名物アマガエルの「えだまめ」も健在でした。カエルヤの祐子さんもマスターも変わりなくうれしかった。
だけど時間の流れも感じた今回の旅。
前回来た時はまだしそにぬもオープンしていなかった。
その後ぼくは熊本で「はるかぜ2013」をやったり、cafe Arbaroを立ち上げたり、珈琲の焙煎に励んだり。
次に来る時にぼくが別府に住んでいるなんて当時は想像できるはずもなかった。
なおこちゃんも当時は彼と2人で暮らしていたのが、今は2歳の娘と2人で暮らしている。人生なにが起こるかわからない、なんていつも言っているけど、3年も来ないでいると本当に驚く。次はもっとはやく来なければ、と心に誓う。
ワンマンライブとなればうたいたい歌もたくさん。
“B”“ONDO”からの曲を中心に第1部。ずっとうたっている曲を中心に第2部。だけど、前回も来てくれた人はお客さんの半分もいなかったようで、はじめましての人が多かった今回。
新しい曲を聴かせたいというのはぼくの自己満足だったかもしれない。いつだって自己満足なんだけど、お客さんがたのしい自己満足でありたいといつも思う。
終演後、なおこちゃんの家でまめちゃん、ナガモリくん、のぞほちゃんも集まって飲み会。ちさちゃん大興奮の中、日付が変わってのぞほちゃんの誕生日をみんなで祝いました。またみんなで会いたいよ。
なおこちゃん、ちさちゃん、トシキくん、永井さん、井野夫妻、札幌のみんな、ありがとう。またね!
札幌、青森、秋田、盛岡、東京のツアーから別府に帰ってきました。各地でお世話になったみなさん、ありがとうございました!またすぐ旅に出ます。なかなか日記が追いつきません。
各地でたくさんの人に平井正也の最新音源“B”を買っていただきました。通販もはじめたのでここらで収録曲の解説でも書いてみようかと。
「はちみつの雨」
2014年、11月。遠藤賢司さんがデビュー45周年のツアーで熊本に来てくれました。その前の晩にできた歌。ずっとひとつのことだけ続けてきたエンケンさんのことを思うと、なぜだか涙がでそうになります。好きなことならなんでもやってきたぼくだけど、歌を作る時にはいつだって純粋なたったひとつの気持ちでやってきたつもりです。
「難しいことはなにもない 宝物を探しに行くだけ」
いつまでもこんな気持ちでいようと思います。
コントラバスで上田珠真子、ウクレレ・コーラスで平魚泳が参加しています。
レコーディングが終わった後、魚くんが「サビでコーラスがあった方がいいと思うんだよね」とひとりで録音してくれた声が、とてもいいです。
「1996」
マーガレットズロースを結成したのは1996年、ぼくが18の時です。那須でSARAという宿を営む高橋夫妻の息子、柚一郎くんは1996年生まれ。小学生の時に家族でライブを観に来てくれたのがきっかけで、那須に泊まりに行ったり、ギターを教えてあげたりするようになりました。今年高校を卒業した柚一郎くんがワーキングホリデーでアイルランドに旅立つ前に、SARAで一緒にライブをして、次の日ふたりでカレー屋に行ったり、喫茶店に行ったりしたことをそのままうたったのがこの歌です。ずっと柚一郎くんをこどもだと思っていたけど、もうぼくがバンドを組んだ時と同じ歳なんだと思うと、タイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。
ベースで上田珠真子、ドラムはぼくがスーツケースとスネアを叩いてリズムを作っています。軽くて好きな音です。
「魔法をかけてあげる」
別府へ引っ越す直前に、どこでも暮らせるようにつくったおまじないのような歌。ぼくにとって真実はいつもとても単純でわかりやすい姿であらわれます。
「たった三つのコードで魔法をかけてあげる」
とうたっていますが、G・D・Cのスリーコードでできています。
ベースは上田珠真子、ボンゴは平魚泳。
マーガレットズロースではもっとメキシコっぽいようなイメージでアレンジする予定なので、今回は南国風にやってみたつもりです。曲後半で、女の人のセクシーな吐息が聴こえるような気がするのはぼくだけでしょうか?
「五七五」
小学校で俳句をならってきた糸麻が「五・七・五・七・七・五・七・五・・・」などと適当に口にしていたのを、「これは!」と思って歌にしました。
このわくわく感はなんなんでしょう?
ワン・ツー・スリー・フォーじゃなくて
いち・に・さん・し・ご・ろく・しち!しち!
というカウントではじまるのは、実は
ジョナサン・リッチマンのロードランナーからのアイデアでもあります。
上田珠真子のベースと、ぼくのスーツケースとスネアのリズムが最高にマッチした曲です。珠真子さんのコーラスも曲の軽さに磨きをかけています。
「うその地球儀」
“B”収録曲の中でもっとも新しく、録音の日にできたばかりの曲。はじめて最初から最後まで通してうたえたテイクが収録されています。
このCD自体が、秋田のハイコーフェス6というイベントに対するリスペクトが原動力となって制作されたのですが、その中でも「うその地球儀」はハイコーフェス主催の進藤くんのことを思いながら作りました。
今年で最後かもしれないというハイコーフェスに対して、少しは苦労を知っているつもりのぼくは、やめないでとは言えないけど
「忘れないでね またここで会えるから」とうたうしかできませんでした。
今作唯一のギター弾き語り。魚くんが、「ダビングするなら最後にサビで一回だけハモったらぐっと来そう」と言ったのがまさにぼくも思っていたことでぐっと来ました。
マーガレットズロースでのバンドアレンジを期待してしまいます。
「たのしいロックンロール」
ニューヨーク・ドールズやハノイロックス、キッスなどのサウンドを狙ったつもりで遥かにしょぼい仕上がりになりましたが、これがぼくのたのしいロックンロール。もはや歌詞はなんだっていいのです。スタジアムのど真ん中で弾いているつもりでギターソロを録りました。
これもベース上田珠真子、トランクとスネア平井正也。
ハイハットも、タムも、シンバルもなくてもロックンロールできるんですね。
「すーすーすー」
収録曲中ではもっとも古い曲。2012年のハイコーフェスの帰り、スタッフのみんなに見送ってもらって、夜行バスが出発する時間まで大曲駅のひろばみたいなことろで、エレキギターの生歌でうたいました。
昔、そんなことがあったような気がする、というようなぼくとしてはめずらしい作風の曲ですが、なんだか月夜にボートで湖に漕ぎ出したくなるようなロマンをひめています。
魚くんのボンゴと一緒に一発録音した空気がとても気持ちよく収められています。
・・・・・・・・・・・・
タイトルの“B”は別府に来ることになったきっかけの珠真ちゃんと一緒に、別府で録音できたという縁、
それからハイコーフェスで進藤くんがぼくのコスプレをする際の重要アイテムとして使っているボーダーシャツを思い浮かべて頭文字をとったのですが、
バンドの“B”でもあるんじゃないかと、自分のことながら気がつきました。
珠真ちゃんと、魚くんと3人でやったレコーディング自体にいいバンド感が生まれてこの作品はできました。
けれど“BAND”じゃなくて“B”。
なにか足りないままにしておきたかった、どこか軽さを大事にしたかった。そんな思いがあります。
完璧をめざして作ったわけではない、言ってしまえばB級の音像なのですがそこに気持ちよさもあると感じています。
気がついたら何度も何度もリピートしてしまう、不思議な魅力ある作品になりました。
この音源の中からマーガレットズロースのアルバムであらためて録音される曲もいくつかあると思いますが、この作品の世界観は独特なもので価値は失われないものと思います。
そんなわけで、今の平井正也が詰まった“B”。7曲入り1500円。これから各地に連れて行きますのでどうぞよろしくお願いいたします!
2015.9.12
2015.9.11
別府に引っ越してからずっと幼稚園には行きたがらなかったじんた、ようやく見学してみる気持ちになって午前中は幼稚園へ。
幼稚園はしまが通う小学校のとなりで、通学・通園も一緒、給食もおなじメニュー、運動会も一緒とあって、しまは相当にうれしいらしく、かなり鼻息を荒くしている。
本当は見学するにはいろいろな手続きがいるんだけど、園長も兼ねる校長先生の配慮で気軽に見学させてもらえることに。本当に親切で素敵な校長先生、大好きです。
ずっとしぶっていたわりに、こどもたちも先生もみんな親切ですぐに一緒に遊びだしたじんた。広い園庭でカエルとり。
いきなりたのしそう。ゆみことふたりでベンチに座ってのんびり見ていた。
「熊本と別府じゃ生えてる雑草も違うよね〜」
「この苔かわいいね」
とか話しながら。
小学校の運動会の練習にも参加。
1,2年生と一緒に初めて聴くドラえもんの歌で踊る。
じんたはだんだん退屈しだして、みんなと離れてこっちに来たのでふたりでいちゃついた。
代わりにぼくがドラえもんで踊った。
給食の前に、つかまえたカエルを逃がすかどうかでこどもたちともめる。逃がしたいじんた。逃がしたくない男の子。ゆっくり気持ちを聞いてあげる先生。両方の意見にくちぐせらしい「確かに」を連発する男の子。
ああ、いい幼稚園なんだな、と思った。
見学をして結論は「給食を食べなくていいなら幼稚園に行ってもいい」というじんた。
小学校入学まであとちょっとだけど、きっとここでまたおもしろいことがいっぱいあるね。
みなさんに見送ってもらった後、我々は気になっていた「山田チキンカレー」という店へ。
これが、かなり本格的なインドカレーで、めちゃくちゃおいしくて、スパイスのあたらしい扉が開いた感じ!相当辛かったけど、うまいカレーなら食べられるじんたも満足。
帰りの車中、ゆみこと「うまかった」ばっかり20回くらい言い合いながら帰宅。
カレーのおかげで頭の中のなにかが動き出したのか、すぐにCDの曲順やジャケット、タイトルについてミーティングが白熱。
そもそも今回タイトルで難航しているのは、曲名をタイトルにすると後でマーガレットズロースが再録したときにまぎらわしい、という問題があったので。
ゆみこは収録曲の「はちみつの雨」から『ハニー』、(べいびーとダーリンとかもあるしね)
同じく収録曲の「五七五」から「GO」というタイトルを連想。
でもボ・ガンボスの『GO』があるじゃん〜
とかああだこうだ言い合って、
結局『B』に決定!
「別府」に来なければできなかったCDだし、ぼくのトレードマーク的な「ボーダーシャツ」をジャケットにするアイデアもあったので。
他にも隠れた単語がいろいろあるのだけど、
実際にボーダーシャツに「B」を刺繍して、それをスキャンした画像をそのままジャケットにしよう!というゆみこのアイデアが炸裂してハイタッチ。同時にライブ衣装も決定!
そこからはゆみこはすぐさま刺繍をはじめて、ぼくは歌詞カード作り。
それがどういうわけか夕方5時くらいからみんなでザリガニ釣りにいくことに(笑)
前からじんたが行きたがっていたんだけど、その日の別府がめちゃくちゃ空気がきれいで、遠くまで見渡せて、どこかへ出かけたい気持ちが抑えられなかったのだな。
途中、えさのスルメを買って南立石公園へ。
スシパンさんから釣れまくりだとは聞いていたが、
おもしろくないほどよく釣れた。
もうテクニックもくそもない。
釣りというよりは落ちている石を拾うように
ザリガニを集めてバケツへ。
それでもしま、じんた大はしゃぎで家に帰る。
用意していた水槽にいれて、さっそく名前をつける。
じんたのザリガニは「ザリ」と「ガニ」。
しまの欲張りでいっぱいいてよくわからない。
夕飯、奈良の井上夫妻が送ってくれた
手作りの無添加、ソーセージ、ハム、ベーコンを食べる。
たまらなく旨い!
明日からぼくが福岡と佐世保のツアーに出かけるので
おもいきって一気に食べてしまった。
その日はさらに夜遅くまでツアーに持っていくTシャツやトーとバッグのプリントをしたり、ジャケット・歌詞カードをデザイン入稿までやるという奇跡的な作業効率であった。
やっぱり家族でたのしんでいることが一番大事だなあ。
ふだん遊んでいるようでもたまにこんな日もある。
こんな日も遊んでいるようでもある。
2015.9.8
「レコーディング」というのはつまり「記録」のことなので
「記録」のことを記録するのは随分野暮なことのようで、
というよりレコーディングの後にはミックス、マスタリングや、
ジャケット・歌詞カードのデザインという大事な作業に
すぐさまとりかからなければならなかったので、
でも本当はレコーディングされた音があんまり素晴らしく
実際聴いてもらう前にああだこうだ説明しない方がよい
と感じたのでレコーディングの日のことはあまり詳細には
記さずにおこうかと思う。とかいって結局長文になるかも。
その日、レコーディングスタジオに使わせてもらった別府の石垣さんのビルは商店街の中にあるにもかかわらずとても静かで、昼から窓を開け放ってカラオケするで有名なおとなりのスナックは幸運にもお客がいないようだった。
とにかく一日幸運だった。
朝9時に集まって、セッティングが整うまで新曲の「うその地球儀」の仕上げを。
机に向かっていてもなかなか決まらなかったところが、いざとなると最初からできていたようにすらすらと仕上がってきた。
曲の材料は全部そろっていても、それを組み立てて形にするのはまた無数の可能性があって、ぼくはいつもいちばん気持ちいいように、思い出すように作る。
ここのところあっという間にできるような曲が多かったけれど、こうして久しぶりに随分難儀して「うその地球儀」が完成した。
「東京」や「さよなら東京」くらいの難産だったと思う。
それから午前中は「1996」、午後に「五七五」、「たのしいロックンロール」、「すーすーすー」、「はちみつの雨」、「うその地球儀」という順にどんどん録っていく。
どんどんといっても、気がつくと夜の11時だった。
多少のトラブルはありつつも、ほとんどつまづくことなく、たのしく録音できたのは、ずっとわくわくしながら一緒に作業してくれた魚くんとすまちゃんのおかげです。
どんどんのってきて、予定になかったコーラスをうたってもらったり、録りながらいろんなアイデアを出し合ったり。
さくさくは進んだけど妥協したわけでもなく、
2日間でできることを全部出し切った。
レコーディングしていてうれしいのは、ひとつのテイクを録り終わった瞬間、まわりのひとたちの反応がすぐ伝わってくる時。
(いまのはよかった)
そんなのが、直接言葉や、態度、雰囲気で伝わってきて迷わず進むことができたから、本当に2日で7曲もできたんだ。
魚くんはとてもいいエンジニアにだと思う。
本当に録音は「のり」だと思うので、タイコたたくひとが録音するのはすごくいいと思う。
録音に参加してくれた魚くんのボンゴやウクレレも素晴らしい演奏だった。
すまちゃんは一曲一曲進んでいくたびに「この曲好きだな」「この曲もいいよね」と言葉にしてくれた。それがすごくうれしかった。
長年つれそったマーガレットズロースのメンバーからはあまり聞くことができない言葉なので。
バンドではけっこう自分でほめている。誰かにほめられないと曲も育っていかないのかも。
こうして録れた音を、ずっと聴きながらジャケを作ったり
日記を書いたりしている。
通して30分くらいだけど、本当にあっという間で、何度も何度も繰り返して聴いている。
ミックス前にこんなに聴くのははじめてくらい何度も聴いている。
なにかをチェックしているわけでもなく、聴きたくて聴いてしまう。
・・・・・・・・・・・・
「ハイコーフェスのこと」
今回録音した曲は今年レコーディングに入る予定の
マーガレットズロースのアルバムの収録候補曲でもある。
これからバンドで録音しようという曲を、どうしていま作っているかというと、それは毎年秋田で開催されている「ハイコーフェス」のために作っている。
去年作った「ONDO」もそうしてできた。
イベントのために、というか主催の進藤くんのために。
ぼくは録音が本当はあまり得意じゃなくて、何かなければ曲を作ってライブするだけで何年でも過ぎてしまうと思う。
自分のことは録音されたものより絶対素晴らしいと思っているから。
だけど進藤くんやハイコーフェスのことを思うと
どうしてもあたらしいCDを作らずにはいられない。
進藤くんはいつもハイコーフェスに出演するミュージシャンに、思いのたけをこめたリクエスト曲を送ってくる。
それも明らかに持ち時間を大幅にオーバーするくらいたくさん。
気持ちが強すぎて、とても無視することができないようなリクエスト。
だからハイコーフェスでは新曲ができない。ぼくがCDを作らないと進藤くんにあたらしい曲を聴いてもらうことができない。
そしてやたらと熱くて長い長い出演者紹介を書いているくせに、実際はほとんどその人のライブを観たことがない進藤くんは、YOU TUBEを観まくったり、過去のブログをさかのぼって読みまくったり、CDを何度も聴きまくって、ほとんど妄想でミュージシャンに対する愛を膨らませている。
しかもその妄想はその人をとても正確に捉えているように思う。
本当にやばいので「ハイコーフェスの出演者紹介」はぜひ全部読んでみてください。検索すればすぐ出ます。
そんな進藤くんに過去のぼくやマーガレットズロースばかり堀下げてもらうんじゃなくて、「今」の姿を知ってもらいたい。
まだいつ完成するかわからないマーガレットズロースのアルバムを待たせるなんて耐えられないない気持ちがおさえられなくなる。
そんなすごく偏った想いでこのCDを作っているんだけど、
音楽として、聴いてくれたひとりひとりのストーリーが動き出すような作品になると思います。本当に。
だけどそうしてハイコーフェスを想ってCDを作ることが、5年も新譜を作っていないマーガレットズロースの重い腰をついに動かしたり、
ぼく自身がハイコーフェスのステージでうたうことが、、離れてくらすマーガレットズロースのメンバーとぼくを結び付けていたように思う。
「マーガレットズロースでハイコーフェスのステージに立ちたい。」
ぼくがはじめてハイコーフェスに出演した2011年から、ずっと
思ってた。
5年目ではじめてマーガレットズロースで出演します。
ぼくらが日曜日にライブできないので、今年のハイコーフェスは
9月22日火曜日・祝日なんです。
日本中どこからだって行くことができます。
秋田ハイコーフェス。
まだ前売り残っています。
遠いな、というだけの理由だったら
当日そんなことは全部ぶっ飛ぶので
なんとかして来て、観てもらいたいです。
心からのお願い。
2015.9.7
平井正也のあたらしい音源のレコーディング初日。
2日間で録音して、東京の松本さんにミックスしてもらう予定。
今日は遅めの時間からだったので、レコーディングがはじまるぎりぎりまで新曲の「うその地球儀」に向き合った。
はじめにできた形とはまるで違うものになってきている。
同じ歌詞、一部違うメロディーで何パターンも曲ができては
消えていった。
曲をつくるのはすごくたのしいけど
こんなふうにすごく時間がかかるときは
消えていく曲にもいのちがあるような気がして
精神的につらくなってくる。
だからたったひとつ、できあがったものはいいものにしたいな
と思うけど、きっとそのひとつだっていつまでも決まった形じゃないんだな。
その曲の魂を貫いていれば、どんなに形が変わっても
同じ曲なんだな。
「うその地球儀」大事にうたっていく曲になりそうです。
夕方からのレコーディング、別府の商店街の中にある古いビルのワンフロア。運良くこんなにいい環境でレコーディングさせてもらえることに。
魚君とできるだけと機材を持ち込んで、手作りのレコーディングスタジオを作っていった。
楽器もエレキギター3本、ギターアンプ2つ、鍵盤ハーモニカ、スネアドラムなど使う可能性があるものをたくさん。
おもしろいのはが叩くとバスドラムみたいな音がするプラスチックのスーツケース。
最初に録りはじめたのは「魔法をかけてあげる」。
マーガレットズロースとはちょっと違う雰囲気を狙ってみた。
魚君のボンゴが入っただけで一気に南国のグッドミュージック風に!
ぼくとすまちゃんと魚くんの3人で音を出したら
それはもうバンドなんだな。
もうこれは、絶対いままでにない音が作れることを確信。
初日はとりあえず1曲録り終わったところでおひらき。
今夜魚君はうちに宿泊。
もう10時過ぎてたけど、家族みんなで迎えに来てくれた。
明日も学校だというのに、しまが魚くんにおつまみを作るといってきかず、
ベーコン・じゃがいも・アスパラ・コーンの炒め物を作ってくれた。
この頃はしまもじんたも料理熱が高まっている。
じんたが炊いてくれるご飯はなぜかものすごくおいしい。
クリスマスにサンタに米をリクエストくらい、米に対する愛情が半端じゃないじんたさんなので。
2015.9.6
日曜日、今日も別府「混浴温泉世界」をたのしむ。
まずはトキハデパートのわくわく混浴デパートメントで
すまちゃんと、ちぐさちゃんのユニット
“ひつじっこクラブ”による「安眠のためのインプロビゼーション」を体験。
湯あたりルームの奥に設置された小部屋で
スーヤンとチムトンがあなたを安眠へといざないます。
おもしろすぎて眠れませんでした。
ねぶた祭りを参考にしたというひつじの頭部は
きのう4時までがんばって完成させたそうです。
ふたりとも本当にひつじに似ているな〜と
パフォーマンスとは関係ないことを思ったり
別府にはおかしなひとがたくさんいていいな〜と
うれしくなったりした。
今日も15:00から16:00まで1時間
トキハ一階でリクエスト公演があるそうです。
お時間ある方ぜひ。
掛け布団もすごく素敵です。
夜はベトナム、シンガポール、香港からのダンサーによる
ダンスパフォーマンス
「ベップ・アジアンダンスナイト!」を観にいく。
なんと鑑賞無料。
トキハデパート屋上、ブルーバード劇場地下、海門寺公演と
それぞれ会場を移動しながらたっぷりたのしんだ。
どのダンサーもすごい体。
背中くねらせた時の背骨のくぼみがきれいだな
と思ったり。
どのパフォーマンスもコンセプトやメッセージが違うけど
観ているとそこに勝手なストーリーをつけたくなってしまうものだな。
2番目のシンガポールのダンサーのパフォーマンスは
他と違って不自由さを表現していた。
緊縛された体でもぞもぞ動く。
観客に縄を持たせたり、緊縛したりも!
がんじがらめにされた肉体が、開放された時に
どんな動きをするのか想像してしまうけど
もぞもぞしたまま終る。
こんな表現もできるんだな〜
じんたはきのうの大友さんのライブを観ていたお客さんから
「きのうはがんばって走ったね」
と声をかけられたけど、どうやらじんたもライブの演出のひとつだと思われていたようだった。
今日も「日本人?!」と訊かれたりしていた。
なかなか見かけない頭をしているし、
外国人が多い別府なので・・・。
カッパ頭のおかげでどこへいってもすぐに覚えてもらえます。
奈良の友達、井上夫妻とうちで遅い晩御飯を食べる。
混浴温泉世界のおかげでいろんな人と出会えて幸せです。
イベントに行くたびにつながりが広がっていく。
毎日見かける人もいる。
大人が本気で文化祭やってる。
時間もお金もアイデアも情熱もぶつけまくって。
これが9月27日まで続く。
終ったらいったいどんな気持ちになるんだろう。
なるべくいろんなプログラムに参加したいな。
2015.9.5
別府で開催中の芸術祭、「混浴温泉世界」のプログラムのひとつ
大友良英withフライング・オーケストラのライブを観てきた。
会場はトキハデパート屋上。
しかし生憎の雨模様。
開演ギリギリに行くと、ようやく開場したところでした。
雨のため会場は屋上のひとつしたの階の駐車場に変更。
集まった男女様々なお客さんたち、
特に音響設備もなさそうなだだっ広い立体駐車場に通されて、
みんな所在無さげ、だけどなにかがはじまる予感で
一種の緊張感みたいなものも生まれていた。
照明は消されて、日没の時間帯の駐車場は非日常の空間になり、すでにライブがはじまっていることを感じた。
スタッフの方が開演が遅れたことに対するお詫びと、好きなところで聴いてくださいという説明があってしばらくして、誰からともなく音がなり始めた。
ぼくらは大友さんの経歴についても、この中の誰が大友さんなのかも知らずにやって来た。
たぶん感動するんじゃないかと思って。
駐車場は管楽器の音がよく響いた。
演奏する人は全部で何人いたんだろう。
サックスやトロンボーン、チューバ、鍵盤ハーモニカ、
ファゴットみたいなみなれない楽器もたくさん。
それらが何かひとつの約束だけで、
それ以外はすべて自由
というような印象で
うろうろ歩き回ったり、
立ち止まったりしながら
音を出していた。
あまり演奏している
というふうではなくて
たとえばそれぞれの楽器を使って、
自由にジャングルの音を表現してみる
というワークショップのような雰囲気。
でもジャングルというよりは
日本の古い因習の残る村の祭り
というイメージ。
ふと気がつくと横で楽器を吹いている人がいたりして
うっかりゾンビに遭遇してしまったらこんなふうに驚くのかもしれないな。
こういう場所では普通のライブより観る側の姿勢も問われる。
きっとあの場所にいた人、みんなそれぞれ違う体験をしたはずで
それは一体感がないという意味とは逆で、みんながこのライブのためにそれぞれの役割をもってそこにいたような感じ。
座って観る人、うろうろする人、街を眺めている人、
様々だけど肩幅くらいに足を開いて真正面を向いて(どこが正面なのかわからないけど)きりっと立っていた女の人が印象的だった。
そのうちこれはなんだろう?という音がなりだして、
それは加工されたエレキギターの音だったんだけど
たぶんそれを鳴らしていた人が大友さんで
演奏はだんだん映画音楽みたいになっていく。
古いモノクロの日本映画。
むしろお客さんも演奏者もみんな映画の中に入ってしまったような感じ。
どこからともなく提灯を下げた人たちの行列が登場。
とてもゆっくり、薄暗い駐車場を余計暗く感じさせるような足どりで歩いていくと、ますます映画っぽい。
でもその映画は特別わかりやすいクライマックスがあるようなものではなくて、そのまま淡々と続いていく。
どのくらいの時間がたった頃か。雨が上がり始めた屋上にみんなが誘導された。
薄く霧がかったような屋上は駐車場よりまだ明るいくらいで、すこしほっとした。
楽器の鳴り方も全然違う。素の音になったようだった。
これは天候のためにやむなく起こった出来事だったけど、
ぼくにとってははじめから屋上でやるよりおもしろいと思われた。
しばらくして突然、青い連凧が現れた。舞い上がった、というより必死に走って引いて飛ばせていた。この瞬間が一番ぐっと来た。
そしてその凧を引いている一郎さんをじんたが全力で追いかけているのを観た瞬間が一番おもしろかった。。。
やがて音が静まりだして、終わりを予感させると
このライブは音がやむ瞬間が一番の山場なのかもしれないなと
感じた。
そして音がやんだ。
大友さんが挨拶して、大きな長い拍手が起こった。
時間がある人はしばらく静けさをたのしんでください、と大友さん。
みんな胸になにかあたたかいものを抱えて帰っていった気がする。
ぼくらはライブで偶然、奈良の井上けんご夫妻に遭遇して、少し話して、あしたも会う約束をして家に帰った。
この体験で感じたことは、ライブが持っている可能性の大きさ。
それとぼくはロックが好きだ、ということだった。
2015.9.4
今日の別府は久しぶりに気持ちいい天気。
すると天気がよくないと見えないものが見えてくる。
いままでほこりかとおもっていたものが
実はカビだったことに気づいたりする。
青畳にカビがつくのはしかたないらしい。
引っ越してからしばらくは旅から帰るたびにカビでうんざりしてしまった。
けど梅雨でもないのに数日雨が続いただけで
畳がカビるなんて。
畳だけでなくて、梅酢が入ったビンや木のスプーン
家の柱なんかにもカビがついていた。
全部アルコールで拭いてやった。
おかげで我が家は大晦日じゃなくても
大掃除ができていいね、なんて言った。
だいたい担当はぼくなんだけど。
布団もカビくさいので
まとめて布団クリーニングに出したい
とゆみこが言う。
3枚セットで9千円。
うちにある客布団も全部たのむと2万7千円。
いま家にあるお金集めて、足りるならいいんじゃない?
と言うと、
「たぶん正也は今月40万円くらい稼ぐ」
と有美子が言って
結局全部クリーニングすることに。
ほんとに毎月稼いだ分だけ出て行く。
これは正しい使い方ですね。
・・・
ここのところ向き合っている新曲が
とてもいい感じになってきている。
じんたが、新曲いいねと言って
なんども聴きたがるのでまちがいないです。
・・・
平井正也の新しい音源。
7曲収録予定。
今日、ベースのすまちゃんと最初のリハーサルを。
すまちゃんには「シャッフル」と言っても通じなかった。
クリックを聞きながら練習したこともなかったらしい。
いろいろと時間をかけながら5曲くらいあわせてみた。
アレンジの前に、リズムの解説からだったので
ちょっと大変だったけど
すまちゃんに弾いてもらいたい。
いいものができる予感がしたし
なにしろすまちゃんはとてもたのしそうに弾いていた。
次はもう録音。
7日8日の2日間で仕上げる。
場所はすまちゃんが住んでいるビル。
ちょっと説明するのは大変なんだけど
すまちゃんはけっこう変わったところに住んでいます。
リハーサルの録音聴いたらすごくいい雰囲気だった!
録音は昔からの友達で、いま大分県の耶馬溪に住んでいる
タイコ、ウクレレ奏者の平魚泳くんがしてくれることに。
なにもかも、ここ2,3日の思いつきが現実になった。
みんな、付き合ってくれて本当にありがとう。
魚くんにはあわよくば演奏でもすこし参加してもらいたい。
このCDは9月17日からはじまる
「うその地球儀で世界一周の旅」
札幌〜青森〜秋田〜盛岡〜東京
に持って行きたいのです。
本当は秋田のハイコーフェスのみんなに聴いてもらいたくて
このCDを作ります。
去年のハイコーフェスでも「ONDO」というCDを作りました。
ハイコーフェスがなかったら今のぼくはないと思います。
本当にたくさん愛してもらって、そのお返しとしてはまだまだたりないけど、
毎年ハイコーフェスに出るかぎり、あたらしいCDを作って持って行こうと決めたんです。
一番聴いてもらいたいのは今作っている新曲。
「うその地球儀」というタイトル、にしようかな?
平井正也とふちがみとふなとの「6がつのうた」がはじまったのは2009年の6月でした。
「6がつのうた」という名前をつけたのも、ぼくたちを呼んでくれたのも岐阜の杉江さんというおじさんでした。
本当に音楽が好きでいたずら好きのこどもがそのまま大人になってしまったようなかわいい人でした。
「6がつのうた」がきっかけになってふちがみとふなとは「6がつのうた」という曲がうまれたり、同名のアルバムができたり。
ぼくの「夕暮れとUFO」という曲も杉江さんとの出会いがきっかけでした。
杉江さんはもうこの世にはいないのです。
だけど「6がつのうた」が続いているので杉江さんとの思い出もどんどん増えているような気がします。
実は「6がつうた」と「夕暮れとUFO」には不思議なエピソードがあって、この2曲はどうやらほとんど同時にうまれたようなのです。そしてその日は杉江さんが旅立たれた日だったのです。
今年はじめ、年が明けてすぐに思い立ってふちがみとふなとの渕上純子さんにメール。
「今年は6月に名古屋と岐阜でやりたいですね」と。
なんだか杉江さんに「今年はやってほしいな」といわれたような気もします。
いつの間にかこのイベントのオリジナル曲も増えて
ぼくたち3人はひとつのバンドのようになってきました。
先日のつくば「キッチン ソイヤ」でのライブは「6がつのうた」史上最高の演奏ができたように思います。
久しぶりに6月の名古屋と岐阜に帰ってくる「6がつのうた」。
みなさんのご来場お待ちしています!
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『6月の6がつのうた』
平井正也 ふちがみとふなと
■6月13日(土)名古屋・大須 モノコト
open 7:00 start 7:30
¥2500/2800(別)
052-204-0206
名古屋市中区2丁目18-45仁王門ビル2F
■6月14日(日)岐阜 トラベシア
open 6:30 start 8:00
¥2500/2800(別)
058-263-5557
岐阜市本町3-6
→予約は
info@nelco-web.comまで
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だからマーガレットズロースを聴いてバンドをはじめたという話を聞くとすごくうれしいし、
ライブを観に来ていたお客さんがいつの間にか自分でイベントをはじめてしまうというのも、
またすごくうれしい。めちゃくちゃ応援したい。
「正太郎の会」というのは
ぼく平井「正」也と、ミックスナッツハウスのデリシャス王子こと林漁「太」
、島津田四「郎」の3人が自分の歌をうたうライブです。
共通点といえば音楽的にはわかりやすいキーワードは、あんまり思い当たらない。
だけどひとりの人を「この3人でやってほしい」という気持ちにさせて、
はじめてイベントを企画させてしまう共通の何かが、この3人にはあるんだと思います。
ぜんぜん表に出たがるタイプじゃなかったのに、渡辺さん。
イベントをはじめてすごくキラキラしてます。
ひとつのイベントができるまで、ものすごくたくさんのことがあるわけです。
出演者の日程をあわせたり、会場を押さえたり、フライヤーを作ったり、配ったり。
さらに来てくれたお客さんに少しでもたのしんでもらいたくていろいろ考えるわけです。
それが今回は一日だけじゃなくて三日。
東京三鷹、埼玉北浦和、浜松の三ヶ所で行われます。
これは本当に大変なことなわけです。
各会場、本当に素晴らしいところです。
「正太郎の会」からみなさんに特製ポストカードもプレゼントしちゃいます。
これひとつとってもすごくいろいろな思いや時間が込められているんです。
(お店や土地にまつわるいろんなものがデザインされています!)
これはどうしてもいい歌うたいたい。
今回のはそういうやつなんです。
(浜松はぼくの誕生日だったりもします)
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『正太郎の今がハーフNOW再会』
出演:平井正也/デリシャス王子(ミックスナッツハウス)/島津田四郎
■6月 7日 (日)
東京・三鷹 おんがくのじかん
open 17:30/start 18:30
前売 ¥2,000/当日 ¥2,500
1オーダーお願いします
☆正太郎の会ポストカードプレゼント!
☆誰かに平井正也特製手焙煎コーヒー豆当たります。
☆平井正也がステージ背景の黒板イラスト描かせてもらいます。
■6月 8日 (月)
埼玉・北浦和 クークーバード
open 19:00/start 20:00
¥2,000
1オーダーお願いします
(席数が限られるためご予約をおすすめします)
☆正太郎の会ポストカードプレゼント!
■6月10日 (水)
静岡・浜松 エスケリータ68
open 18:00/start 19:00
前売 ¥2,000/当日 ¥2,300
1オーダーお願いします
☆正太郎の会ポストカードプレゼント!
☆平井正也38歳の誕生日!
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予約お待ちしてますー!
hirai@magazuro.com
にメールください。
どうぞよろしく!
ところで五月晴れという言葉は「さつきばれ」と読む場合は6月の梅雨時の晴れ間のことなんだそうです。
●5月25日 (月)
東京・仙川 タイニーカフェ
『帰ってきたブラザー兄弟』
出演:平井正也、クボッチモニー
時間:20時スタート
投げ銭+1オーダー
→ぼくのロックの原点といえる人、クボッチモニーこと久保田諭さんとの共演。2人のユニット、ブラザー兄弟も登場します!
タイニーカフェ
〒182-0003 調布市若葉町1-42-2
TEL/FAX 03-3305-0400
●5月27日(水)
東高円寺U.F.O.CLUB
『純情商店街で待ち合わせ』
出演:イヌガヨ、マーガレットズロース、3markets[]、カネコアヤノ、岡山健二
時間:OPEN 18:00 / START 18:30
チケット:前売¥2300(+1drink)/ 当日¥2600(+1drink)
→今年に入っていいペースでライブしていたマーガレットズロース、この後はレコーディングに入るため東京でのライブの予定はありません。でもまたいつかやります。けどぼんやりしてるならぜひ!新曲もやりたい!
東高円寺U.F.O.CLUB
〒166-0003東京都杉並区高円寺南 1-11-6 ハーモニーヒルズB1F
TEL/FAX 03-5306-0240
●2015年 5月28日(木)
福岡 警固 スゴロクモーター
ライブ:平井正也
オープニング:にくぼーず
時間:20時スタート
投げ銭+1オーダー
→福岡でひとりでゆっくりっていままであったかな?思いっきりやります!
スゴロクモーター
〒810-0023 福岡県福岡市中央区警固2丁目15−19
092-732-3838
福島県福島市在住 20歳 シンガーソングライター。
「閃光ライオット2011」にて1万組の中から審査員特別賞を受賞。
そのキュートな姿と歌声、そして眩いほどのオーラは、もはや閃光ライオットの伝説に!
2012年、ソニー “WALKMAN” 「Play You.レーベル」第1弾アーティストとして抜擢され、
7月にはASIAN KUNG-FU GENERATION 主催「NANO-MUGEN FES.2012」に出演。
早くも横浜アリーナの舞台でその歌声を響かせた。
2013年1月に配信リリースした「始まりに」は、東北地区全6局でパワープレイに選出され、
新人としては異例のレコチョクデイリーチャート2位を獲得。
福島・東北から全国へ
さらなる活躍が期待される若手女性アーティストである。