そこから本格的に「NANANA」へと動き出していきます。(つづく)
タワーレコード予約
https://tower.jp/item/5751109/NANANA
■7月 22日 (土曜日)
新宿 レッドクロス
マーガレットズロースニューアルバム“NANANA”レコ発「ナナナンパーティー!」
出演:マーガレットズロース、片平里菜
O.A:えーるず
時間:オープン18:00/スタート18:30
料金:前売3,500 当日4,000円
]]>うたい文句で宣伝されているが、本当は重要なのはぼくがメンバーと離れて九州へ移住し、
遠距離バンドとなった2011年からの5年間の集大成であること。
その5年間で最も大きな出来事としてギター熱海裕司のバンド加入があった。
それがあまりに自然であったためあまり意識されることはなかったが、
熱海くんが加わった4人のマーガレットズロースで鳴らすロックンロール
というのがこのアルバムの柱だ。
この5年、ライブの本数は極端に減ったが、
ライブ以外でメンバーが集まることはほとんどなかった。
つまりほとんどスタジオで練習しなかった。
それでもマーガレットズロースはライブの度にその生命力を増していくようだった。
それまでマーガレットズロースにとってスタジオはある意味鍛錬であったり、
自分では思いつかないことを模索する場所だったが、
この5年間はできないことはやめるしかなかった。
思いついたことをできるようにやるだけだった。
それは20年のバンド活動でもっとも幸福な時代だったのかもしれない。
たのしいことだけの5年間をかたちにする。
それがこのアルバムのもう1本の柱といえるが、2本の柱はお互いに同じことを意味していた。
今回レコーディング前日にはじめてバンドでアレンジするというような過酷な状況もあったが、
それでもあきらめずに完成することができたのは、
いつもマーガレットズロースに命を注ぎ続けてくれた人たちがいたこと。
これは本当におおげさでなく、「平井くんは音楽をしなきゃいけない」
「マーガレットズロースの新しいアルバムをずっと待ってる」
そんなメッセージをずっとかけ続けてくれた人たちのイメージがかたちになったんだと感じる。
スタジオでああだこうだとアレンジやサウンドに悩むのは
一番最初に曲をイメージした時の「あの感じ」をどうすれば表現できるのか、
具体的な手段を見つけるのに時間がかかるからだと思うけど、
はじめからメンバーと「あの感じ」が共有できていたら必要以上の時間はいらないのだと思う。
なにも考えずに出した音が「あの感じ」になる。だれも意識はしていなかったと思うけど、
そんなふうにレコーディングは進んでいった。
そんなわけなので「これはこういう意味の曲なんです」って語ることはよそうと思う。
「あの感じを」ひとりひとりに自由にプレゼントしたい。
そのきっかけになるような一言や経緯だけ、1曲ずつ紹介できたらと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マーガレットズロース『まったく最高の日だった』
01.EAGLE
熊本県の南関町に住んでいた頃の曲。
平井正也のソロ音源『ONDO』に収録された時は「高橋くん」というタイトルだった。
京都の木屋町でバーをやっている高橋の店で初めてうたったのでそんな名前になってしまったが、
メンバーからは不評でとりあえず「TAKAHASHI」と改題された。
一曲目になるにあたってさらに高橋の店の名前に変更。
「高橋くん」になじみのあるリスナーには申し訳ない気持ちだが全部許してほしい。
そういえばレコーディングでも1曲目に演奏した。
エンディング、2本のギターの絡みに気分がすーっとなる。
02.ぼくには数えられない
EAGLEとほぼ同じ時期に出来た曲。
当時は「なにも考えられない」とか「ぼくたちに明日はない」とか
「○○ない」という曲が立て続けに出てきた。
決してネガディブな気持ちでないが否定しなければ強く肯定できない時期だった。
「ONDO」収録時のアレンジから大きく変っているが、熱海くんの持ってきたリフからの影響。
とにかく「ジャガジャーン!」を聴いて欲しい。
03.1996
那須のB&B Garden House SARAで高橋柚一郎くんとライブをした翌日、
黒磯で過ごした一日の出来事。
SHOZOさんのコーヒーもチーズケーキも本当に美味しい。
ほとんど日記の様な歌だが「1996 タイムスリップして 2015年のきみと友達になった」
の一ヶ所がこの曲を成り立たせている、とは熱海くんの評。
岡野のベースラインとリズムが真似できない境地に。
はじめアルバムタイトルとして「1996」も考えていたが、
粕谷に「わかりにくい、誤解を与える」とされ却下。
04.魔法をかけてあげる
もしもマーガレットズロースが月に何本もライブをやっていたら、
全然違う曲になっていたかもしれない。
でもライブでたくさんやらなかったおかげもあって曲として素直に仕上がった気もする。
リード曲の定まらないアルバムの中でひとつの完成度の高さを示す楽曲。
熱海くんのギターとアコギでユニゾンしたソロとBメロのトライアングルが自分で気に入っている。
「魔法をかけてあげる」もアルバムタイトルとして有力だったが
岡野に「40のおっさんが魔法をかけてあげるは正直気持ち悪い」とされ却下。
05.たのしいロックンロール
ほとんど音量を上げる目的にしか使っていなかったディストーションのツマミをがつんとひねり、
あまりのたのしさに「これはハードロックだ!」と勝手に解釈。
正直ギターソロのハモりはダサいと思うけどかっこいいと思う。
自分的NGがどうでもよくなることがバンドを長く続ける醍醐味であり、原動力なんだなきっと。
曲後半の「オイ!オイ!」のコーラスパート録音はサイコーだった。
岡野のベースがまだ決まっていない感じが実は好き。
06.奇跡が起きなくて
前作『darling』以降に、平井正也のソロ音源で発表された曲の中から
ベスト的な選曲で構成される本作だが、これは今回初収録。
岡野から「中心になる曲がない」と評価され、
「そうかな〜けっこういい曲そろってると思うんだけどな〜」といいつつ書き下ろした。
アレンジ・サウンド面でまだ未完成と思える部分があり今回収録は見送られる案もあったが、
12曲に強いこだわりがあり、無事収録。
それにしても「星の王子様」って本当にすごい話。
07.はるかぜ
マーガレットズロースで演奏したのは熊本県南関町で開催した野外音楽イベント
「NANKAN ROCK FESTIVAL はるかぜ 2013」以来。とても感慨深い。
移住後の5年間という意味ではどうしても外せない曲。
うっかりスカ風のアレンジになるところでしたがなんとか正気を取り戻し無事。
08.さよなら東京
寝ても覚めても曲を作ることが頭から離れなかった20代前半の頃の気持ちに戻って集中。
これを仕上げないことには先に進めないという思い。
メンバーからいまひとつ評価が定まらなかったが、そういう部分は曲として大事。
「これは絶対いい」とわかるのは実はもう止まってしまっている。
粘って出来たギターリフですこし堂々とした。
09.斜陽
マーガレットズロースの20年の中でおそらく最もたくさんライブで演奏された代表曲。
再録のアイデアは岡野から。はじめ疑問もあったけど、
熱海くんが入ってからの斜陽を残したい気持ちと、
「録ってみたらよかった」という単純な理由により収録。
「他の楽曲と並べたら浮いてしまうんじゃないか」という不安をよそに、
初録音から13年経ってもまだ新曲のような顔をしている斜陽だった。
10.五七五
ジョナサン・リッチマンへのリスペクトが伝わるかどうかはわからないが、
有名な「ロードランナー」のイントロの影響がないとはいえない。
ライブではお客さんに「しち!しち!」と叫んでもらいたい。
どうやって歌詞カードで表現するか悩んだ。
あとどうやって2番の歌詞を思いついたのか思い出せない。
低い声でうたっているのは粕谷です。
11.なにも考えられない
メンバーと離れて暮らしながらバンドを続けることで行きついた曲。
たくさんのミュージシャンから寄せられた感想でも特に触れられることが多かった。
同じ部屋で同じ機材で録音してもどうして曲によってなり方が違うのか。
なにも考えられずに「あの感じ」が出まくったのか。
12.うその地球儀
この曲を中心にしたアルバムをイメージして来たが、
もはやリード曲自体、なんのことやらよくわからない。リード曲ってなに?
いままでずっといろんな歌で「忘れること」をうたっていたのが、
この歌ではじめて「忘れないでね」とうたったのはどういうことか?
人間がきっと生まれ変わると信じたから?
粕谷のドラムのセンスが光る一曲。
一人で何度もうたったり、いろいろな人とセッションしたりしたけど、
こんなことができるのはマーガレットズロースのメンバーとだけ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
けっきょく余計なことばかり書いてしまった。余計でないことは書けない部分なんだな。
「まったく最高の日だった」
どうぞ聴いてください。
ありがとう!
photo 宇宙大使☆スター
マーガレットズロースの6年ぶり、8作目のオリジナルフルアルバム
-------------------------------------------------------------------
出逢いも別れも常に隣にあるコトを
ロックンロールがカッコ悪いコトを
よく知っている人たちがつくる音楽は
心の真ん中に刺さります。
15年前に初めて新宿で観てから
ずーっと彼らは、彼らの音楽は、
切なく優しく涙を誘います。
夕焼けが滲んでくる午後のにおいがする
この音楽を胸に抱いて
また僕は彼らに会いに行くのです。
有馬和樹 おとぎ話
-------------------------------------------------------------------
(実際に声を出して読んでみてください)
マーガレットズロースイズ最っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ高!ほんとに。
それから「何も考えられない」って曲がほんまに最っっっっっっっっっっっっっっっっ(割愛)(もちろん声に出して読んでください)
声に出すこと大事です
ファンとして、戦友として、友達として!これからもよろしくお願いします。愛してるにょ〜
アントニオポグチコグチ 星の王子さまたち
-------------------------------------------------------------------
マーガレットズロース
「まったく最高の日だった」を聴いて
このアルバムを俺は10回以上再生している。
ここ一週間こればかり聴いている。
これは初期衝動アルバムときいていたのだが俺が感じた率直な感想は「中期衝動」だ。
初期衝動の音はメンバー個と個のぶつかり合い。全員何も考えず一つのもんに向かう。結果としてそれが化学反応を起こし勢いの塊となり一つのバンドサウンドになる。
このアルバムはそれとは違う。
バンドを長く続けると音楽以外でメンバーそれぞれの個が強くなる。頑固ってやつだ。歳をとるってのは人間もバンドも同じ。誰も一歩も引かない。そんなメンバー(平井君以外お会いした事もないのに勝手に想像してスンマセン)たちが集まって出来た作品。違う環境、違う思想の、決して若くない野郎共(スンマセン)がマーガレットズロースっちゅう音楽の中で曲を奏でている。
それぞれがそれぞれを見ながら聴きながらアレンジ、演奏されている。
結果、初期衝動的な「他はどう思うか知らんが自分はこう弾くジャガジャーン!!!!」的トゲやアクは感じない。
だが中期衝動的なこのアルバム、
「ブワーと叫びたいが叫ばず歌うよ」
「無茶苦茶にしたいけどそっとやるよ」
を凄く感じる。
もう一つ例えるなら
「若かりし頃に皆でタムロした思い入れのある場所に久しぶりに来たらまだあったよ!懐かしいな!随分年月がたち俺たち歳をとったけど、ここに来るとあの頃に戻れるな!よし楽器もってこい!曲つくろう!お、なんかスゲーな。」
的なノスタルジックも感じる。
色々書いたが、このアルバムは1回聴いただけじゃ良さはわからんぞ。
二回、三回、四回と聴けば聴くほど上で書いた「中期衝動」がリアルになる。
すなわちロックンロールアルバムだ!
書いていて俺もテンションが上がってきた。
文章が収まりつかなくなってきたので最後に俺が好きな曲を二曲紹介して終わる。
泣きたいけど泣かずに静かに優しく歌い上げた
「さよなら東京」
演奏終了と同時にギターへし折ってドラムセットを破壊するキモチだが、やらないよって感じの
「なにも考えられない」
この二曲は30回以上再生している。
今村竜也 IMAMURA TATSUYA FOLK EXPLOSION
-------------------------------------------------------------------
マーガレットズロースと出会ったのは1997年、早稲田の学生会館地下にあったスタジオ「イナフジ」。
アルバムを聴いてその時の空気感が鮮明に蘇ってきました。
中に詰まった言葉、声、バンドサウンド、全てのパーツがその時から大切に磨き続けられてきたものばかりです。
この最高の瑞々しさは怖いくらい。
ウチノが浪人しなければ「1996」の日々も共有できたのに、悔しいな。
20周年おめでとうございます。
ウチノファンタジー マキタ学級
--------------------------------------------------------
8枚目のアルバムおめでとうございます!!
平井正也さんと出会ったのは2011年のわたしの地元福島で。確か当時18だったわたしは、正也さんが歌う"どん底"聴いて琴線に触れたのか気付いたらボロ泣きしていました、、あれ以来 ロックンロールってなんなんだろう?と年に一回は正也さんの住む九州へ行き歌いに行くようになり、いつもお世話になっています!
そして今回の作品は、ロックバンドがしたい、とにかくロックバンドがしたい、、!!!
という熱量が 新進気鋭のバンドのファーストアルバムのような、初期衝動を駆り立てるような、大人のためのロックアルバムでした、、!
わたしとライブするときはいつも弾き語りでしたが 早くバンドで観たい、、
今マカズロのライブを観たら"全く最高の日だった!"って きっとそう思います。
片平里菜
--------------------------------------------------------
平井さんおつかれさまですー
アルバム、毎日毎日聴いています!
まったく最高です。こんな、バンド始めたばっかで音楽が楽しくて楽しくてしょうがない、みたいな新鮮で楽しすぎるアルバムを作れるおっさん達、憧れます。
マーガレットズロースと出会ったのはオレがほんと音楽が楽しくて楽しくてしょうがないときで(今も楽しいですが)、そのせいかわかりませんがいまだに斜陽のイントロで涙出ちゃいました。
マーガレットズロースの魔法はとけないですね。
また遊びましょう!みんなで青森来てください!ホターテー!!
熊谷暁人 うきぐも
--------------------------------------------------------
平井さん、アルバム聴かせてもらいました。
流石でした!
なんか、自分は忘れてた事を思い出した気がしました。(かなり長くなりそうなんで、省きますが。。)
練習に向かう途中で聴いてたんですけど、アルバムのせいで今日の練習はたぶんギターデカかったと思います。。
吉祥寺から御茶ノ水まで原付で行ってたんですけど、ちょうど花園神社を通るときに「さよなら東京」でした。
平井さんのライブもそうなんですけど、自分もやりたくなりますね。
snapでも久しぶりにアルバム作りたくなりました。
自分が忘れてた事を思い出した。ってのは、このアルバムを聴いて、マーガレットズロースは若いバンドと対バンして、若いお客さんをギャフンと言わせて欲しいなって思ったんすよね。そしたら、そのギャフンと言ったコ達は、バンドを始めるんじゃないかと思ったから。
グルーヴァーズの藤井さんの言葉を借りるなら「ネットもスマホも無い時代に世の中で一番イカしていることだった「仲間とバンドをやること」は、今も一番イカしています。」ってのを証明してたと思えたから。
そこまで思って、これはもしかして自分に思ってるんじゃないか?とも思えたんすよね。
だから、若い世代のミュージシャンに聴いてもらうのは嬉しいっす。
てか、コメントあんなんで大丈夫だったんすかね。。
佐古勇気
--------------------------------------------------------
上京してすぐ出会えてよかったです。
当時長野の田舎から出てきたばかりの僕は
マーガレットズロースがいわゆる東京のバンド
だと思ったのですが大きな勘違いでした。
そしてその勘違いは何故か解消されずにアナログフィッシュを
オリジナルな物にする手助けをしてくれました。
平井君は歌にフェイクを入れたりシャウトするように、
ギターをチョーキングしたりかき鳴らすように、
誠実さをチョーキングしたり歌わせることのできる(あと美味しいパスタも作れる)
不思議な才能を持った人です。
岡野くんも粕谷くんもプレイスタイル変わってるし。
話したい思いでもたくさんあるけど長くなるからまた今度。
再録音されている斜陽は僕が考える数少ない名曲のうちの一つです。
マーガレットズロース20周年おめでとうございます。
下岡晃 Analogfish
--------------------------------------------------------
「曲げなかった」
「負けなかった」
「諦めなかった」
ただの、カッコいい、
日本のロックンロールバンドがここにいます
ロックンロールを愛する
たったひとりのあなたに (ぼくに)
できるだけ大きい音で
ゴー!マーガレットズロース!ゴー!
20周年。
そして、ニューアルバム完成
おめでとうございます!
愛してます
高橋元希 フジロッ久(仮)
--------------------------------------------------------
おもえば僕はいつもマーガレットズロース平井さんのライブを見るとき、なにか悩みや寂しさを偶然かかえてライブ会場に足を運んでいるような気がする
一番最初に対バンした東日本大震災から一週間もたってないあの日もそうだった
でも平井さんは自粛することなんて全くなく
「ロックンロールによろしく」と叫んでいた
一人でドラムも叩き
ドン底!ドン底!
と叫んでいた
最高だ
いつも僕の心が弱くなっていればなっているほど力強く奮い立たせる
何度も何度でも
「ロックンロールは無敵なんだぜ!」ってうったえかけてくる
このアルバムの中にもそんなパワーがたくさん詰まってるんだよ
さあマーガレットズロースの魔法にかかってみないか?!
トッシー RUNRUNRUNS
--------------------------------------------------------
不思議だよ
このアルバムを聞いていると
忘れていたわけじゃないけれど
まだ包丁も歌もない
17才のオレや
もう生きてるかもわかんねー
70才のオレに
マーガレットズロースの歌の中で出会えた
いつか死んじゃうけれど
もう天国も地獄もないよね
忘れないでね
またこのアルバムのなかで会いましょう
ねじ梅タッシ ねじ梅タッシと思い出ナンセンス
------------------------------------------------------------
前置きが長くなる悪癖に加え、最高のアルバムだったので全曲についてだらだらと思いを記してしまいそうなので、敢えて「なにも考えられない」という一曲についてのみ書いてみる。
曲中に「ロックバンドがしたい なにも考えられない」という一節が繰り返し出てくる。この言葉だけを見てビビっと来てしまう方はかなりの感受性の持ち主だと思うが、このビートとメロディに乗せて歌われた言葉を聴けば、きっと何故僕がこの一節に言及したのかわかると思う。もしこの言葉を10代の若者が歌にしたのなら、カラっとしているのか蒸し暑い感じなのかわからないけれど、多分言葉の通りにしか受け取れないだろう。しかし、今このタイミングで20周年を迎えて平井さんによって歌われるこの言葉からは、沢山の喜びや悲しみや傷付き傷付けたことなどを経て、それでもなお「ロックバンドがしたい なにも考えられない」という境地に改めて至ったのだなと勝手に想像して勝手に胸が熱くなる。このメロディにこの言葉だから意味があると思う。
本当はもしかしたらそんなに深いこと考えずにポッと出た言葉とメロディかもしれないし、僕には更に想像もできない絶望からできた曲なのかもしれないけれど、このシンプルな言葉とメロディからここまで聴き手に想像の余地を与えられるのは(そしてこの想像が仮に的外れだったとして、「馬鹿だなあ」と彼らがこっそりほくそ笑むかもしれないのは)最高にロックがロールしている証だと思う。
マーガレットズロースに出会えて良かったです。続けてくれてありがとうございます。またいつか一緒にやれる日を楽しみにしています。二十周年おめでとうございます。
橋本薫 Helsinki lambda Club
--------------------------------------------------------
一緒にツアーで各所をまわって感じた、平井正也の誠実さや
人となりをそのまま感じる。
たとえ怒りでさえ、その矛先に柔らかいクッションを何重も巻きつけてある。
どう切り取っても優しさが滲み出るロックンロール。
原田茶飯事
--------------------------------------------------------
私と平井君は同い年。数年前まで徒歩圏内に住んでました。
同じように20年近く同じバンドを続けています。
心の奥から湧き出る魂を表現する仲間です。ソウルミュージックフレンド(SMF)です。
SMF的にも今回の作品もいつも通り魂をブルブル震わせてるのがビシビシ伝わります。
それに加えてメンバーと一緒に演奏する喜びに溢れています。それがまた素晴らしい。
粕谷君のドラムも岡野君のベースも熱海君のギターも一つの塊になってる。
平井君の声が近年どんどん力強くなって、リラックスした歌声も絞り出すようなハイトーンボイスも
しっかりと地面と繋がっていて、エネルギーに溢れてます。
このアルバムを聴いた人誰もがワクワクして心が軽くなって生きている事が楽しくなるんじゃないかと思います。素晴らしいアルバムをありがとう!
藤井友信 MUSIC FROM THE MARS, fresh!, OishiiOishii
--------------------------------------------------------------------------
アルバム完成おめでとう。憂いや心のひだまでロックンロールになってそしてまだまだ旅をつづける覚悟が聴こえてきます。20年目に生まれた音も楽しくて新鮮てすごいことだ。もうほとんど歌えます。
渕上純子 ふちがみとふなと
--------------------------------------------------------
壊す事と壊さない事は全く違う事だけど、似てる部分もあるんだよね。
平井さんと俺はちょっぴり似てる。
そんな感じでまた会おうね。
古宮大志 僕のレテパシーズ
--------------------------------------------------------
「あなたのようにロックンロールという言葉を信じられるのはうらやましい。いや、信じたいことをロックンロールとよびかえたのか」
何もない日の午後、誰に宛てるでもなく手紙を書いていた。ぼくの毎日は実はそんなあたりまえで永遠によく似た退屈でさみしい、そんな日と日の連なりだ。そのつなぎ目をなんと呼ぼうか?このアルバムをきいたらちゃんとわかるかも。そうだな-、えっと。嘘でもいいから、笑っていたいです。
マヒトゥ・ザ・ピーポー GEZAN
]]>