ありがとうとしかいいようがない!
7/28
DODODOツアーファイナルに来てくれたたくさんのみなさん、ほんとにありがとう!
もうライブがよかったかどうかなんて、ぼくにはわからない。ただぼくたちがおもしろいと思うこと、楽しいと思うことを3時間のなかにぎゅうぎゅうに詰め込んだよ。そして長いライブを最後までみてくれて、「よかったとしかいいようがない」なんていってくれる人たちに、ぼくらは「ありがとうとしかいいようがない」としかいいようがない!ひとりひとりの人に「ありがとう」といいたくて、エレベーターのところにいたら、来てくれてたんだ!という人の顔にたくさん会えた。そしてすこしだけど話もできて、「ほんとによかった」という言葉をもらうと、おなじ言葉でもひとりひとり違ううれしさがこみ上げてきた。ほんとにマーガレットズロースはしあわせなバンドだと思った。
随分はやく渋谷に着いて、楽器屋にも寄って、はやくぼーっとライブを想像できるように雑用を済まそうとしたんだけど、大事な日には急な用事も多いもので、結局開演間際までばたばたそわそわしていた。ほんとはそんなに用事なんてなかったのかもしれないんだけど、どきどきがすごかった分、ちっとも落ち着かなかった。楽屋でマーガレットズロースDODODOスペシャルのメンバーとおしゃべりしている時、なにかこれからしでかすまえ特有の緊張感が、むんむんしていた。滅多に味わえない気持ちいい緊張だったな。
開演までのSEはクラッシュの「ロンドンコーリング」にした。あのどんなジャンルに挑戦しても結局、クラッシュ。という結局かげんはDODODOの目指していたものだったから。そして入場SEは、いつもの「ライク・ア・ハリケーン」!よくマーガレットズロースのライブを観に来てくれている人は、たぶん「ライク・ア・ハリケーン」が流れた時、ステージ裏にいるぼくらとおなじ気持ちでいるんだと思うよ。
第1部 『マーガレットズロースDODODOスペシャルライブ』
1.ここでうたえ
(ピアノ:萩原キョーコ、ピアニカ:渡辺勝、たいこ:塚田賢太郎)
…1曲目でこれをやる緊張感ったらないよ!
2.こんなふうにやっています
(ピアノ:萩原キョーコ、ピアニカ:渡辺勝、たいこ:塚田賢太郎)
…こんなに楽しい曲だったんだね。ばっちりメンバー紹介!
3.石鹸
(ギター:林さとし)
…林くんのギター、うしろから抱きつかれたみたいなびっくり感。「石鹸」ってこんなにいい曲だったの!?という感想まで!
4.きみが来るまえに
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝)
…もっとゆっくりうたいたかったな。コーラスがツアーでどんどんよくなっていったよ。
5.なんて素晴らしいくりかえしなんだ
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝、オルガン:萩原キョーコ)
…大好きな曲なんだけど、ツアーではあまり演奏できなかったな。3部合唱のイントロもいいよ。隙間の多い曲だけど、みんなでやったほうが映えるなぁ。
6.タクシーブルース
(ギター:林さとし、たいこ:塚田賢太郎)
…ドラムボーカル粕谷のツアー集大成!ようやくCDくらいのスピードで叩きながらうたえるようになりました。しかしバテバテ・・・。粕谷の語りはライブでしか聴けないぞ!
7.オールドユアーブルース
(ギター:林さとし)
…ついに岡野がギターを置いた!ハンドマイクで大暴れ!そしてなぜか流血!マイクをびびりながらふりまわしてかっこよかったぜ。もしかすると岡野は粕谷よりもかっこつけかもしれない・・・。
8.どどど
(ギター:林さとし、カスタネット:塚田賢太郎)
…ギターソロのハーモニー、そんなの3人じゃできないもんな。ジーンとしたよ。
9.あたらしい絵
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝、オルガン:萩原キョーコ、たいこ:塚田賢太郎)
…やりながら、もう「あたらしい絵」?ってくらいあっという間だった。これも林くんのギターが炸裂してたはず。ライブ中、これなんの音?って思った人、たぶんそれは林くんのギターです。エンディングで叫ぶ時、もんのすごい大きなホールで叫んでいるような気持ちになっちゃうんだよ。
10.馬鹿一
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝、オルガン:萩原キョーコ、たいこ:塚田賢太郎)
…いつもなにを話すか考えずにブレイクするもんだから、なんど「マーガレットズロース」と連呼したことか。それにしてもハッピーな第1部エンディングでした!
そしてしばし休憩。SEはボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』。馬鹿一の後、「ライク・ア・ローリングストーン」が流れたらいいなって思って。楽屋に戻ってなにげなく鏡に自分の顔が映っているのをみて、「いい顔してるな」って思ったよ。15分の休憩がもどかしいくらいだったけど、シャツとネクタイを取り替えて、気合を入れなおす3人。この間にお客さんには入場時に配られたリクエスト用紙を投票してもらいました。ほんとに最後のリクエストのことを考えると心配で眠れないくらいだったんだけど、とりあえずその時まで考えないことにした。そのほうがきっとどきどきして楽しいからね。入場SEは THE WHO「ソー・サッド・アバウト・アス」
第2部 『マーガレットズロースリクエストライブ』
1.自己偏愛家の歌(6票)
…調子がいい時でないとうたえない、なんてことではほんとはいけないんですが、調子がよくてうたえました!
2.こんなの好きかな(7票)
…いままでまちがわずに歌詞をうたいきったことは数えるほどしかありませんが、たぶんうたいきりました!はじめて聴く人も多かったろうな。でもいい曲だよね。
3.おやじ(6票)
…1stアルバムまで鍵盤を弾いていた金井裕登場!負けじとギターのボリュームを上げすぎてピアノが聞こえなかった・・・。なんかバカみたいだけど、そういうバンドなんだよね。
4.引っ越し(6票)
…金井君ともう1曲。当時よりなぜか声が高くなっている平井。いまはぴったりのキーではないんだけど、そのぶん気持ちが入りました。しあわせでした。
5.たぶん飛行機を見ていた(5票)
…練習不足は否めないが、燃えたぞ!
(岡野がハーモニカを取りに楽屋に行っている間、勝手に自分で6.「商店街にいた人は何処行った?」をリクエスト!粕谷は久しぶりの曲の方がよく手が動く。おもしろかったな、そのまま「檸檬」をやりたい気分だった)
7.べいびー(7票)
…商店街ですっかり興奮してしまい、キョーコさんを紹介せずに突入。なんかいい音が聴こえるなぁ、と思ったらピアノが入っていた!キョーコさんごめんね!
8.斜陽(6票)
…リクエスト大会でもなければ、タイトルも何も言わずに演奏する曲。どんな曲かなんて説明はできないけど、すこしだけでも言葉にしてみました。この曲ができたときの事情なんて人には話せないようなことなんだけど、歌になると何度でもうたえるって不思議だよ。最後ふらっときてぶっ倒れました。
9.たんたんたん(5票)
…ぜんぜん練習できなかったんだけど、あえて最後の曲に。粕谷のドラムソロは、時間がかかったけど火がついた!また帰ってきまーすといって、いったん退場。
1部の終わりにドラムのペダルがぶっ壊れたのを忘れていたため、入場してしばらく間があいた。そんなおかげで、ようやくリラックス。1部と2部のテンションの差ったらすごかったよ。2部からははっきり言ってどうなるかわからなかったけど、「なにかこういうふうにしよう」という気持ちって、たぶん見ている人に伝わるんだね。だから1部はお客さんも緊張しているように見えたけど、あまり計算のない2部ははじまったとたんお客さんも笑顔になっていた気がする。
ホームページでリクエストをしてもらって上位5曲を演奏するというこの企画。票は割れるのではと予想はしていましたが、ほんとにみんないろんな曲にいれてくれました。自分でやっていながら、ほんとにいろんな曲があるバンドだと思うよ。1曲選ぶのはむずかしいな〜。でも、ほんとに全部好きな曲ばっかりだよ。
そしてアンコール。会場のお客さんに、当日選んでもらった1曲を、メンバーが1票ずつ引いて、演奏するというアンコールリクエスト大会がスタート!おしながきには71曲のタイトルが載っていたはずです。ほんとに引いてしまったら最後まで演奏できない曲もあったと思います。が、3人がすごい豪腕を発揮しました。
じゃんけんで順番を決めて最初に引いたのは平井。アンコールの1曲目にはぴったりの「ごろごろ1週間」!(「ネオンホール」収録)途中何曜日がわすれてしまいましたが、それもまたおもしろかった。なんというかその瞬間に「やっている」という実感をびりびり感じながら演奏できるのってなかなかないことです。まず練習してたらそうなりません。楽しいなーと思いながらやっていたら、お客さんがみんな楽しそうな顔をしていました。
2番手は粕谷。引いたのはやりたいなーと思っていた「夜明けまえ」(「こんぺいとう」収録)。でかした粕谷!実はきのう寝る前にすこしギターをおさらいしていたのです!やまがあたったどー!
3番手の岡野。投票箱に手を入れ緊張をかき回す。最後の曲はなんになるんだー!なんと引いたのは・・・「マーガレットズロースの数え唄」!(「雛菊とみつばち」収録)自分では気づかなかったけど、順番に1から10まで数えるこの唄。マーガレットズロースの10周年ライブにいちばんふさわしい曲なんじゃないかって、ずっちんに教えてもらった。(ずっちんは「数え唄」をリクエストしていた!)もちろん、もう一度金井くんを呼んで4人で爆発。命懸けで演奏することに、ここのところ疑問をもっていたけど、とにかくいまは命懸けでやろうと思った。疾走したな。4人、足がもつれたりしながら疾走したな。
あー。あっという間だった。しかし凄い曲順だ・・・。こんなアンコール、やっぱりたまらないよ!
ステージに誰もいなくなって、そしてもう一度3人で戻ってきた。もう1曲、どうしてもやらないといけない曲が残っている。長いツアーの間、ずっと考えていた。最後の渋谷のライブのアンコールでステージに立っている自分を。その時、なんの曲をやるのかって想像した時、どうしてもいちばんあたらしい曲をやるのがいちばん素敵だと思った。あたらしい曲なんてなかったけど、それからいろんなあたらしい気持ちが自分のなかに生まれてきて、曲になりました。
「きみと宇宙を見てる」
きみとしてみたいことを 全部はかなえたくない
きみにつたえたいことを 全部ははなしたくない
そして ねっころがって
きみと 宇宙を見てた
ずっと続いていくことを ずっと続けていけるかな
ずっとおなじ気持ちでいた ずっとなにもできなかった
ぼくに聴こえない声で きみはうたってるみたい
ぼくが行けないところで きみは遊んでるみたい
そして 電車に乗って
きみは ラムネを飲んでた
すぐに終わっていくことを すぐに忘れていけるかな
とっくに消えてなくなったものを ときどき感じていけるかな
ずっと続いていくことを ずっと続けていけるかな
こんな幸せといられることを ずっと幸せといえるかな
そして抱きしめあって きみと宇宙を見てる
ライブでも話したんだけど、何かの終わりにあわせてすべてが古くなったり、壊れてしまったりするんじゃなくて、終わる時にはもうなにかあたらしいことがはじまっているものだ。このツアーの終わりは、もうなにかあたらしいことのはじまりなんだっていうふうにしたかった。最高な気持ちだった。ほんとにこんなことしていいんだろうかってくらい好き勝手やってしまった。最初にも書いたけど、もうライブがよかったかどうかなんてぼくにはわからない。悪いけどわからないよ。だけど金曜日の渋谷O-nestに来てくれて、最後まで観ていってくれたみんな、ほんとありがとう。
DODODOツアーファイナルに来てくれたたくさんのみなさん、ほんとにありがとう!
もうライブがよかったかどうかなんて、ぼくにはわからない。ただぼくたちがおもしろいと思うこと、楽しいと思うことを3時間のなかにぎゅうぎゅうに詰め込んだよ。そして長いライブを最後までみてくれて、「よかったとしかいいようがない」なんていってくれる人たちに、ぼくらは「ありがとうとしかいいようがない」としかいいようがない!ひとりひとりの人に「ありがとう」といいたくて、エレベーターのところにいたら、来てくれてたんだ!という人の顔にたくさん会えた。そしてすこしだけど話もできて、「ほんとによかった」という言葉をもらうと、おなじ言葉でもひとりひとり違ううれしさがこみ上げてきた。ほんとにマーガレットズロースはしあわせなバンドだと思った。
随分はやく渋谷に着いて、楽器屋にも寄って、はやくぼーっとライブを想像できるように雑用を済まそうとしたんだけど、大事な日には急な用事も多いもので、結局開演間際までばたばたそわそわしていた。ほんとはそんなに用事なんてなかったのかもしれないんだけど、どきどきがすごかった分、ちっとも落ち着かなかった。楽屋でマーガレットズロースDODODOスペシャルのメンバーとおしゃべりしている時、なにかこれからしでかすまえ特有の緊張感が、むんむんしていた。滅多に味わえない気持ちいい緊張だったな。
開演までのSEはクラッシュの「ロンドンコーリング」にした。あのどんなジャンルに挑戦しても結局、クラッシュ。という結局かげんはDODODOの目指していたものだったから。そして入場SEは、いつもの「ライク・ア・ハリケーン」!よくマーガレットズロースのライブを観に来てくれている人は、たぶん「ライク・ア・ハリケーン」が流れた時、ステージ裏にいるぼくらとおなじ気持ちでいるんだと思うよ。
第1部 『マーガレットズロースDODODOスペシャルライブ』
1.ここでうたえ
(ピアノ:萩原キョーコ、ピアニカ:渡辺勝、たいこ:塚田賢太郎)
…1曲目でこれをやる緊張感ったらないよ!
2.こんなふうにやっています
(ピアノ:萩原キョーコ、ピアニカ:渡辺勝、たいこ:塚田賢太郎)
…こんなに楽しい曲だったんだね。ばっちりメンバー紹介!
3.石鹸
(ギター:林さとし)
…林くんのギター、うしろから抱きつかれたみたいなびっくり感。「石鹸」ってこんなにいい曲だったの!?という感想まで!
4.きみが来るまえに
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝)
…もっとゆっくりうたいたかったな。コーラスがツアーでどんどんよくなっていったよ。
5.なんて素晴らしいくりかえしなんだ
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝、オルガン:萩原キョーコ)
…大好きな曲なんだけど、ツアーではあまり演奏できなかったな。3部合唱のイントロもいいよ。隙間の多い曲だけど、みんなでやったほうが映えるなぁ。
6.タクシーブルース
(ギター:林さとし、たいこ:塚田賢太郎)
…ドラムボーカル粕谷のツアー集大成!ようやくCDくらいのスピードで叩きながらうたえるようになりました。しかしバテバテ・・・。粕谷の語りはライブでしか聴けないぞ!
7.オールドユアーブルース
(ギター:林さとし)
…ついに岡野がギターを置いた!ハンドマイクで大暴れ!そしてなぜか流血!マイクをびびりながらふりまわしてかっこよかったぜ。もしかすると岡野は粕谷よりもかっこつけかもしれない・・・。
8.どどど
(ギター:林さとし、カスタネット:塚田賢太郎)
…ギターソロのハーモニー、そんなの3人じゃできないもんな。ジーンとしたよ。
9.あたらしい絵
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝、オルガン:萩原キョーコ、たいこ:塚田賢太郎)
…やりながら、もう「あたらしい絵」?ってくらいあっという間だった。これも林くんのギターが炸裂してたはず。ライブ中、これなんの音?って思った人、たぶんそれは林くんのギターです。エンディングで叫ぶ時、もんのすごい大きなホールで叫んでいるような気持ちになっちゃうんだよ。
10.馬鹿一
(ギター:林さとし、ピアノ:渡辺勝、オルガン:萩原キョーコ、たいこ:塚田賢太郎)
…いつもなにを話すか考えずにブレイクするもんだから、なんど「マーガレットズロース」と連呼したことか。それにしてもハッピーな第1部エンディングでした!
そしてしばし休憩。SEはボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』。馬鹿一の後、「ライク・ア・ローリングストーン」が流れたらいいなって思って。楽屋に戻ってなにげなく鏡に自分の顔が映っているのをみて、「いい顔してるな」って思ったよ。15分の休憩がもどかしいくらいだったけど、シャツとネクタイを取り替えて、気合を入れなおす3人。この間にお客さんには入場時に配られたリクエスト用紙を投票してもらいました。ほんとに最後のリクエストのことを考えると心配で眠れないくらいだったんだけど、とりあえずその時まで考えないことにした。そのほうがきっとどきどきして楽しいからね。入場SEは THE WHO「ソー・サッド・アバウト・アス」
第2部 『マーガレットズロースリクエストライブ』
1.自己偏愛家の歌(6票)
…調子がいい時でないとうたえない、なんてことではほんとはいけないんですが、調子がよくてうたえました!
2.こんなの好きかな(7票)
…いままでまちがわずに歌詞をうたいきったことは数えるほどしかありませんが、たぶんうたいきりました!はじめて聴く人も多かったろうな。でもいい曲だよね。
3.おやじ(6票)
…1stアルバムまで鍵盤を弾いていた金井裕登場!負けじとギターのボリュームを上げすぎてピアノが聞こえなかった・・・。なんかバカみたいだけど、そういうバンドなんだよね。
4.引っ越し(6票)
…金井君ともう1曲。当時よりなぜか声が高くなっている平井。いまはぴったりのキーではないんだけど、そのぶん気持ちが入りました。しあわせでした。
5.たぶん飛行機を見ていた(5票)
…練習不足は否めないが、燃えたぞ!
(岡野がハーモニカを取りに楽屋に行っている間、勝手に自分で6.「商店街にいた人は何処行った?」をリクエスト!粕谷は久しぶりの曲の方がよく手が動く。おもしろかったな、そのまま「檸檬」をやりたい気分だった)
7.べいびー(7票)
…商店街ですっかり興奮してしまい、キョーコさんを紹介せずに突入。なんかいい音が聴こえるなぁ、と思ったらピアノが入っていた!キョーコさんごめんね!
8.斜陽(6票)
…リクエスト大会でもなければ、タイトルも何も言わずに演奏する曲。どんな曲かなんて説明はできないけど、すこしだけでも言葉にしてみました。この曲ができたときの事情なんて人には話せないようなことなんだけど、歌になると何度でもうたえるって不思議だよ。最後ふらっときてぶっ倒れました。
9.たんたんたん(5票)
…ぜんぜん練習できなかったんだけど、あえて最後の曲に。粕谷のドラムソロは、時間がかかったけど火がついた!また帰ってきまーすといって、いったん退場。
1部の終わりにドラムのペダルがぶっ壊れたのを忘れていたため、入場してしばらく間があいた。そんなおかげで、ようやくリラックス。1部と2部のテンションの差ったらすごかったよ。2部からははっきり言ってどうなるかわからなかったけど、「なにかこういうふうにしよう」という気持ちって、たぶん見ている人に伝わるんだね。だから1部はお客さんも緊張しているように見えたけど、あまり計算のない2部ははじまったとたんお客さんも笑顔になっていた気がする。
ホームページでリクエストをしてもらって上位5曲を演奏するというこの企画。票は割れるのではと予想はしていましたが、ほんとにみんないろんな曲にいれてくれました。自分でやっていながら、ほんとにいろんな曲があるバンドだと思うよ。1曲選ぶのはむずかしいな〜。でも、ほんとに全部好きな曲ばっかりだよ。
そしてアンコール。会場のお客さんに、当日選んでもらった1曲を、メンバーが1票ずつ引いて、演奏するというアンコールリクエスト大会がスタート!おしながきには71曲のタイトルが載っていたはずです。ほんとに引いてしまったら最後まで演奏できない曲もあったと思います。が、3人がすごい豪腕を発揮しました。
じゃんけんで順番を決めて最初に引いたのは平井。アンコールの1曲目にはぴったりの「ごろごろ1週間」!(「ネオンホール」収録)途中何曜日がわすれてしまいましたが、それもまたおもしろかった。なんというかその瞬間に「やっている」という実感をびりびり感じながら演奏できるのってなかなかないことです。まず練習してたらそうなりません。楽しいなーと思いながらやっていたら、お客さんがみんな楽しそうな顔をしていました。
2番手は粕谷。引いたのはやりたいなーと思っていた「夜明けまえ」(「こんぺいとう」収録)。でかした粕谷!実はきのう寝る前にすこしギターをおさらいしていたのです!やまがあたったどー!
3番手の岡野。投票箱に手を入れ緊張をかき回す。最後の曲はなんになるんだー!なんと引いたのは・・・「マーガレットズロースの数え唄」!(「雛菊とみつばち」収録)自分では気づかなかったけど、順番に1から10まで数えるこの唄。マーガレットズロースの10周年ライブにいちばんふさわしい曲なんじゃないかって、ずっちんに教えてもらった。(ずっちんは「数え唄」をリクエストしていた!)もちろん、もう一度金井くんを呼んで4人で爆発。命懸けで演奏することに、ここのところ疑問をもっていたけど、とにかくいまは命懸けでやろうと思った。疾走したな。4人、足がもつれたりしながら疾走したな。
あー。あっという間だった。しかし凄い曲順だ・・・。こんなアンコール、やっぱりたまらないよ!
ステージに誰もいなくなって、そしてもう一度3人で戻ってきた。もう1曲、どうしてもやらないといけない曲が残っている。長いツアーの間、ずっと考えていた。最後の渋谷のライブのアンコールでステージに立っている自分を。その時、なんの曲をやるのかって想像した時、どうしてもいちばんあたらしい曲をやるのがいちばん素敵だと思った。あたらしい曲なんてなかったけど、それからいろんなあたらしい気持ちが自分のなかに生まれてきて、曲になりました。
「きみと宇宙を見てる」
きみとしてみたいことを 全部はかなえたくない
きみにつたえたいことを 全部ははなしたくない
そして ねっころがって
きみと 宇宙を見てた
ずっと続いていくことを ずっと続けていけるかな
ずっとおなじ気持ちでいた ずっとなにもできなかった
ぼくに聴こえない声で きみはうたってるみたい
ぼくが行けないところで きみは遊んでるみたい
そして 電車に乗って
きみは ラムネを飲んでた
すぐに終わっていくことを すぐに忘れていけるかな
とっくに消えてなくなったものを ときどき感じていけるかな
ずっと続いていくことを ずっと続けていけるかな
こんな幸せといられることを ずっと幸せといえるかな
そして抱きしめあって きみと宇宙を見てる
ライブでも話したんだけど、何かの終わりにあわせてすべてが古くなったり、壊れてしまったりするんじゃなくて、終わる時にはもうなにかあたらしいことがはじまっているものだ。このツアーの終わりは、もうなにかあたらしいことのはじまりなんだっていうふうにしたかった。最高な気持ちだった。ほんとにこんなことしていいんだろうかってくらい好き勝手やってしまった。最初にも書いたけど、もうライブがよかったかどうかなんてぼくにはわからない。悪いけどわからないよ。だけど金曜日の渋谷O-nestに来てくれて、最後まで観ていってくれたみんな、ほんとありがとう。
- 2006.07.30 Sunday
- ひらい
- 00:54
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- by hirai
細かいことなんてどうでもよくって、音と姿と存在感が確かにしっかりと残っています。
サポートメンバーの豪華さ、選択の確かさ、全体の構成、選曲、ネットと当日のリクエスト大会、そして、あたたかい雰囲気に包まれた、燃えるような演奏、まさにライブを見に来た人たちを、うんと楽しませようと考えて考え抜いた見事な内容でした。それを一生懸命やっているメンバーの姿がカッコいい! いつも何に対しても燃えることのない私の心にも確実に熱は伝わりました。ありがとう! マーガレットズロースとその愉快な仲間たち!
20周年のワンマンはドームでやってそうな気がするのですが、そのときにもリクエスト大会をやって5万人が書いたリクエストカードを、えいっと引き抜いて演奏してほしいです。