“B”セルフライナー

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    札幌、青森、秋田、盛岡、東京のツアーから別府に帰ってきました。各地でお世話になったみなさん、ありがとうございました!またすぐ旅に出ます。なかなか日記が追いつきません。
    各地でたくさんの人に平井正也の最新音源“B”を買っていただきました。通販もはじめたのでここらで収録曲の解説でも書いてみようかと。


    「はちみつの雨」
    2014年、11月。遠藤賢司さんがデビュー45周年のツアーで熊本に来てくれました。その前の晩にできた歌。ずっとひとつのことだけ続けてきたエンケンさんのことを思うと、なぜだか涙がでそうになります。好きなことならなんでもやってきたぼくだけど、歌を作る時にはいつだって純粋なたったひとつの気持ちでやってきたつもりです。
    「難しいことはなにもない 宝物を探しに行くだけ」
    いつまでもこんな気持ちでいようと思います。

    コントラバスで上田珠真子、ウクレレ・コーラスで平魚泳が参加しています。
    レコーディングが終わった後、魚くんが「サビでコーラスがあった方がいいと思うんだよね」とひとりで録音してくれた声が、とてもいいです。


    「1996」
    マーガレットズロースを結成したのは1996年、ぼくが18の時です。那須でSARAという宿を営む高橋夫妻の息子、柚一郎くんは1996年生まれ。小学生の時に家族でライブを観に来てくれたのがきっかけで、那須に泊まりに行ったり、ギターを教えてあげたりするようになりました。今年高校を卒業した柚一郎くんがワーキングホリデーでアイルランドに旅立つ前に、SARAで一緒にライブをして、次の日ふたりでカレー屋に行ったり、喫茶店に行ったりしたことをそのままうたったのがこの歌です。ずっと柚一郎くんをこどもだと思っていたけど、もうぼくがバンドを組んだ時と同じ歳なんだと思うと、タイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。

    ベースで上田珠真子、ドラムはぼくがスーツケースとスネアを叩いてリズムを作っています。軽くて好きな音です。


    「魔法をかけてあげる」
    別府へ引っ越す直前に、どこでも暮らせるようにつくったおまじないのような歌。ぼくにとって真実はいつもとても単純でわかりやすい姿であらわれます。
    「たった三つのコードで魔法をかけてあげる」
    とうたっていますが、G・D・Cのスリーコードでできています。

    ベースは上田珠真子、ボンゴは平魚泳。
    マーガレットズロースではもっとメキシコっぽいようなイメージでアレンジする予定なので、今回は南国風にやってみたつもりです。曲後半で、女の人のセクシーな吐息が聴こえるような気がするのはぼくだけでしょうか?


    「五七五」
    小学校で俳句をならってきた糸麻が「五・七・五・七・七・五・七・五・・・」などと適当に口にしていたのを、「これは!」と思って歌にしました。
    このわくわく感はなんなんでしょう?
    ワン・ツー・スリー・フォーじゃなくて
    いち・に・さん・し・ご・ろく・しち!しち!
    というカウントではじまるのは、実は
    ジョナサン・リッチマンのロードランナーからのアイデアでもあります。

    上田珠真子のベースと、ぼくのスーツケースとスネアのリズムが最高にマッチした曲です。珠真子さんのコーラスも曲の軽さに磨きをかけています。


    「うその地球儀」
    “B”収録曲の中でもっとも新しく、録音の日にできたばかりの曲。はじめて最初から最後まで通してうたえたテイクが収録されています。
    このCD自体が、秋田のハイコーフェス6というイベントに対するリスペクトが原動力となって制作されたのですが、その中でも「うその地球儀」はハイコーフェス主催の進藤くんのことを思いながら作りました。
    今年で最後かもしれないというハイコーフェスに対して、少しは苦労を知っているつもりのぼくは、やめないでとは言えないけど
    「忘れないでね またここで会えるから」とうたうしかできませんでした。

    今作唯一のギター弾き語り。魚くんが、「ダビングするなら最後にサビで一回だけハモったらぐっと来そう」と言ったのがまさにぼくも思っていたことでぐっと来ました。
    マーガレットズロースでのバンドアレンジを期待してしまいます。


    「たのしいロックンロール」
    ニューヨーク・ドールズやハノイロックス、キッスなどのサウンドを狙ったつもりで遥かにしょぼい仕上がりになりましたが、これがぼくのたのしいロックンロール。もはや歌詞はなんだっていいのです。スタジアムのど真ん中で弾いているつもりでギターソロを録りました。

    これもベース上田珠真子、トランクとスネア平井正也。
    ハイハットも、タムも、シンバルもなくてもロックンロールできるんですね。


    「すーすーすー」
    収録曲中ではもっとも古い曲。2012年のハイコーフェスの帰り、スタッフのみんなに見送ってもらって、夜行バスが出発する時間まで大曲駅のひろばみたいなことろで、エレキギターの生歌でうたいました。
    昔、そんなことがあったような気がする、というようなぼくとしてはめずらしい作風の曲ですが、なんだか月夜にボートで湖に漕ぎ出したくなるようなロマンをひめています。

    魚くんのボンゴと一緒に一発録音した空気がとても気持ちよく収められています。

    ・・・・・・・・・・・・
    タイトルの“B”は別府に来ることになったきっかけの珠真ちゃんと一緒に、別府で録音できたという縁、
    それからハイコーフェスで進藤くんがぼくのコスプレをする際の重要アイテムとして使っているボーダーシャツを思い浮かべて頭文字をとったのですが、
    バンドの“B”でもあるんじゃないかと、自分のことながら気がつきました。
    珠真ちゃんと、魚くんと3人でやったレコーディング自体にいいバンド感が生まれてこの作品はできました。
    けれど“BAND”じゃなくて“B”。
    なにか足りないままにしておきたかった、どこか軽さを大事にしたかった。そんな思いがあります。
    完璧をめざして作ったわけではない、言ってしまえばB級の音像なのですがそこに気持ちよさもあると感じています。
    気がついたら何度も何度もリピートしてしまう、不思議な魅力ある作品になりました。
    この音源の中からマーガレットズロースのアルバムであらためて録音される曲もいくつかあると思いますが、この作品の世界観は独特なもので価値は失われないものと思います。

    そんなわけで、今の平井正也が詰まった“B”。7曲入り1500円。これから各地に連れて行きますのでどうぞよろしくお願いいたします!


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